バラエティーを作るという事は、本来非常に手間のかかる作業を伴います。
少なくとも、かつてのバラエティーはそうでした。
かっちりした構成のもとにリハーサルを繰り返し、場合によっては大がかりなセットを組み、
子供だましと当時言われていた「8時だよ、全員集合」などは生放送でやっていたのです。
だからこそ面白かったのです。手間も暇も充分にかかっていたからこそなのです。
何度も書きましたが、今のバラエティーは、雑談ができる自称芸人のみが重宝されるため、どれを見ても同じような連中が出て来ます。
そして、ここが今のテレビで最もいけないところなのですが、深夜に放送していた頃はちゃんと知恵を出してコントを作っていたのに、
そこそこ人気が出て、ゴールデンに移ると、やたらとゲストを呼び(これがまた番宣ばっかり!)、ゲームばかりをやらせます。
先日、たまたま聞いたラジオに研ナオコさんか出ていたのですが、
あの、当時としては普通のバラエティーと思っていた「カックラキン大放送」の思い出を話しておりました。
アドリブはほとんどなかったそうです。アドリブに思えたセリフも、ちゃんと台本にあったのだそうです。それくらいきっちり作られていたのでした。
見ている私たちが全く気付いていなかっただけなのです。それくらい、今のテレビは頭を使う事を忘れてしまいました。
最近のテレビでは、ぶっつけ本番だの成り行きだのといった表現を使って、さも偶然の面白さがあるように煽ります。
冗談ではありません。それは要するに何もしていないという事ですし、当たり前ですが当日のゲストすら知らされていないなんて事がある訳がないのです。
もし本当にぶっつけ本番でやっているとしたら、それはバラエティーの自殺だと私は思います。やっつけの仕事にギャラを払い、そんな代物を私たちは見せられている訳ですから。