これは私の知人の実話です。
特別親しいわけではありませんが、商売上の付き合いがある方です。
震災発生直後、彼は東北に飛びました。ボランティアではありません。商売のためです。
彼は元企業舎弟で、裏の社会には顔が利きますし、そのネットワークは半端ではありません。
何をしにいったかと申しますと、今やたらと問題になっている、牧草、ワラの類いを買い叩きに行ったのです。
震災の時、かなりの牧草は津波を被りました。これは二束三文の価値しかないのだそうです。
しかも東北の酪農は暫くは再開できそうもありません。ならば、それらを安く買い取り、干し直して北海道の酪農家に売るというのです。
ちなみに、私がこの話を聞いた時には、まだ牧草の放射能汚染の話は出ておりませんでした。
しかし、もしその時点で汚染の話が判明したとしても、彼は牧草を売ったでしょう。他人がやらない事が一番儲かる。これが彼の口癖でしたから。
以来私は彼と会っておりませんので、その後どうなったかは私は知りません。
ただ、一つだけ言えるのは、震災直後であれば、牧草の移動など誰にもチェックできないという事で、
売買が行われていたとしたら、福島近隣の牛だけ放射能汚染を調べても全く無意味で、国内では一番安全だと言われている北海道産ですら、どうなっているかはわからないという事です。