前に紹介した本に『障害者扶養共済』というのが載っていまして。
うちのパパが加入致しました
この障害者扶養共済というのが何なのか。果たして入るとお得なのか。
わたしの検証結果をお伝えしたいと思います。
障害者扶養共済制度とは。
『障害のある方を育てている保護者が毎月掛金を納めることで、保護者が亡くなった時などに、障害のある方に対し、一定額の年金を一生涯支給する制度』
厚労省のサイトより
親、掛け金を払う。
↓
親、亡くなる
↓
子ども、死ぬまで月2万もしくは4万円がもらえる。
こういう制度ですね。いわゆる生命保険です。
都道府県や指定都市のお役所がやっているものです。
月2万円って、障害年金で生きていくような人にとっては、けっこうな意味のある金額じゃないでしょうか。
肝心の掛け金ですが。
2口まで掛けることができます。
↓下の表は1口の金額。加入した時の親の年齢で金額が変わって来ます。(加入するのはパパかママか、ひとりだけです)
この金額を
①加入時45歳未満の人は65歳まで
②加入時45歳以上の人は20年間
払えば満了です。
さて、満了まで全部でいくら払う事になるのか。
雑に計算してみます。
支払い額✕12ヶ月✕支払い年数
※1万以下切り捨て
34歳(31年) 345万
35歳 (30年)410万
39歳 (26年)355万
40歳 (25年)429万
44歳 (21年)360万
45歳 〜49歳(20年)415万
50歳 〜54歳(20年)451万
55歳〜59歳 (20年)496万
60歳 〜65歳(20年)559万
総額350万〜550万程度
50歳代〜60歳代の金額の上がり方がえぐい💦
保険では加入年齢が上がるほど払う金額が増えるのが普通ですが、扶養共済の場合、一番安くなるのは34歳。次に39歳、44歳、となってます。
月々の支払い金額を5歳づつで区切ってるからですね。
あれ?40歳より49歳の方が安い?
え?計算間違ってないよね?
さてさて。
この共済が得か損か考えるには、総額350万〜550万がいくらになって返ってくるのか!?を計算してみないといけません。
この共済は親が死亡(もしくは重度障害)の後から子どもが死ぬまでの間もらえるもの。
つまり親が死亡してから、子どもが何年生きられるかが問題です。
1口掛けると、月2万もらえます。
月2万✕年24万
10年で240万。
20年で480万。
30年で700万。
結果。
10年だと大損!
20年だと加入年齢によっては得。
30年だとかなりイイ感じです!
……ま、保険というものは、状況によって得したり、損したりが当たり前。
けっして悪い掛け率じゃない、とわたしは思うのですがどうでしょう?
何より、この共済は公的な機関がやっている。
変額保険(投資信託を使う保険)のように、金銭価値が上下しない、というのが大きなメリットだと思います。
しかーし!
金額だけ見て単純に、よし入ろう!入らない!と決めてはいけないのがこの共済。
場合によっては支払い額全部をドブに捨てる事になります。
そこら辺は次の記事で書いてみたいと思います。