もう一ヶ月近くも経ってしまった。
3月初旬、殿の第一志望の高校入試があった。
その2日後に卒業式。
入試に関しては3月中旬に合格発表があったが、殿が自己採点をしなかった為、発表まで毎日気分はジェットコースターであった。
大丈夫なはず…
いや、万が一…
みたいな。
合格発表はネットで確認もできたが、どうせなら現地で確認したいという殿の希望で発表当日は発表時間に合わせて現地へ向かった。
到着するとほんの数分で合格者番号の掲示が始まった。
殿に自分か母の私、どちらが確認するか聞いたら、視力の関係もあって私に確認してほしいとこたえた。
というわけで、少しずつ掲示板に近づいて殿の受験番号を探す。
殿の受験番号は236(仮)。目を凝らして見ると234が目に入った。
そして次の瞬間目に入ったのは240。
落ちた…
すぐさま殿に落ちていた旨を伝え、殿の肩にそっと手をかけて人混みから静かに離れるように言った。
正直私は放心状態+パニック寸前だった。
殿の滑り止めの高校は特待生制度を利用したかったので少しレベルを下げてあった。
高校無償化の前に決めたことなので、滑り止めを決定した時はその選択肢しかないと信じていた。
しかし、いざ落ちたとなった時、私の頭の中は
どうしよう、あの学校に行くしかないのか?これで良かったのか?
あー、泣いてしまいそうだ。でも今ここで殿を差し置いて私が泣くわけにはいかない。
そんな葛藤が一瞬で繰り広げられた。
そんな私の横で本当に落ちた??と何度も聞いてくる殿。
落ちたから静かに帰ろうと答える私。
人混みの中から出ようとした時、ふと殿の学校の同級生が目に入った。
その子は母親と抱き合って合格を喜んでいた。
その時私の中で、あれ?この子、殿の話で入試当日、ある教科を失敗したはずでは??
その子が合格してる????
ん?????
なにか違和感を感じる。
殿にもう一度掲示板を見てみようと言って二人で見に行くと
235 236 237 238 240
え?ある!!!!!!!!殿の番号がある!!!
どうやら見間違えてたようだ。じゃねーよ、って話だが、本当に見間違えたのだ。
天国から地獄ならぬ地獄から天国であった。
つづく