BBA、今さらだけど教養が欲しい


趣味が欲しい



以上

学生だったのなんてもう四半世紀以上前になった。


若さが一番大事とかはないけれど、遂に自分の中にも何となく終焉というものを感じている。


と言うか、これだけ何十年と生きれば身体の悪い所の一つや二つはあるよね、と思う。

そして、この身体も結構長く使ったなぁと。


最近

『死ね、死ね、ウザい、キモい』

と言われることがあるのだが、ふと考えると、本当に死にそうな年齢だなと。


ちなみに今インフルエンザに罹りかけなのか絶賛体調不良なのだが、ウイルス系に感染すると年々このまま体調が戻らないのではないかと思えてくる。


実際、還暦手前の人がコロナを拗らせて亡くなったのを聞いた。


さて、話は戻って、私自身はまだ現世に未練があるのでまだまだお暇する気は実は全くないが、人に

『死ね・ウザい・キモい』って言ってる人、本気ならいいけど、もし、そうではないなら後悔すると思うよ。

誰だって35歳過ぎたらいつ何時大病を患うかわからないし、

そもそも誰だって何歳でもいつ何時、何があるかわからない。


そういう事がわからないから言えるのかな。 


甘えの裏返しで言うとか意味わかんない。

  

アホなの?

たぶんアホなんだな。


私が言う時は本気だよ?

言葉の意味がわかるから、言う時は本気。

その代わり言った事はほぼないと思う。



先月下旬に父アキラの85歳の誕生日があった。


ちょうど殿の定期考査前という事もあり、特にお祝いはせずに、殿や長宗我部と一緒にケーキを持って行って実家の家族みんなで食べた。

そして、殿の定期考査が終わった後に何年ぶりかに家族揃って改めて食事をする事に。



その日は母が珍しく個室を予約してくれていたが、その個室が2階の部屋で階段を上らなくてはいけない。

父アキラの方が母より一回り近く年上だが、概ね問題なく階段を上ることはできる。

問題は母だ。


コロナ禍に韓国ドラマにハマり、食事と睡眠以外、全ての時間をドラマに費やした為、

何ということでしょう(劇的ビフォーアフター風に)

動かなすぎて筋力が低下し、そこから膝が悪くなってしまった。

ここ2年程、整形や接骨院に通ってはいるがちっとも良くならない。

そもそも治療に通い始めるのも遅い。


そんなわけで、レストランの席が2階だと知らされた時、家族一同が一瞬ざわついた。


とりあえず父が先頭でお店に入って行ったので、そのまま父を階段へ促し、母の前を長宗我部、後ろを殿で固めて、私は一応父親の補助で父の後ろについて階段を上り始めた。

階段を数段上がったところで、突然振り返って階段を下りようとするではないか。

その階段は人がすれ違えないぐらいに幅が狭く、下手すると階段から落ちそうになるので、慌てて止めたら、


「ミチ(母親)は膝が悪いから、助けに行かないと…」

と、父がボソッと呟いた。


先程、父は概ね問題ないと書いたが、そうは言っても彼も歩き方が不安定で、私からしたら正直、父も心配なぐらいだったのに、そんな父が一回りも年下の母を心配する姿に何とも言えない気持ちになった。


どちらかと言うと父は夫としては亭主関白気味な人だけど、それでも、ずっと母を引っ張り、支え、

俺がいないと、と思ってるんだなと。

そして、それがきっと彼の生きる原動力なんだと。



とりあえず父親には長宗我部と殿がいるから大丈夫である事を伝えて、そのまま先に上ってもらった。


食事会は我が家にしては終始穏やかに済んだ。

今思えば奇跡!!!!


個室だったから、父親のスープを啜る音を誰も注意せずに済んだし笑



こんな穏やかな食事会は初めてだったかもしれない笑


お誕生日おめでとう。