@中野テアトルBONBON
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あらすじ
23世紀。
数百年の炭素睡眠から覚めた青年コウは、変わり果ててしまった未来社会に困惑する。
彼は21世紀では治療できない難病に侵され、治療法が見つかる未来まで、眠らされていた。
未来社会に馴染もうとするコウの前に、ジャオとなのる女が現れる。
ジャオは、自我を持ち、自らを神と思い込んだ人工知能を狩る、神殺しの道士である。
コウの身辺で起こる不審な事件。
それは、コウにゆかりのある人工知能の仕業だというのだ。
コウの魂を欲しがる勢力と、コウの肉体を欲しがる勢力の争いに巻き込まれたジャオとコウの冒険が始まる。
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キャスト
百合沙:道士ジャオ
星璃:コウ
土田卓:道士ツバキ
松木わかは:スポイラー アルパ
氏家蓮:天使ブローカー ルン
門野翔:脱法同士 サミル
小林未往:ピアス
古野あきほ:カミラ
横道侑里:No.666 スリーシックス オメガ
斉藤有希:No.665 シックスシックスファイブ(ロロ)
真野未華:ファ
五十嵐啓輔:キム
木村美月:センチネル1 ブラフマ
隈本秋生:センチネル2 クムーズ
下會所駿:センチネル3 マリード
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とても自分には上手く説明できない世界観のお話でした。
200年眠っていた青年の正体?とそれをめぐる戦い。
彼をきっかけにして生まれた神がその彼の肉体を手にしようと暴れ出し、周りの人がそれを防ごうとする、という。
自分が感じたのは知る人ぞ知る名作SFアニメ、って感じ。難しいから少し手を伸ばしにくいけど観たら面白いみたいな。
キャラクターも映像的で。そう、SFアニメの無邪気に暴れる神様って小さい女の子だよね、とかキザな男は意味あるかわからない小さなサングラスしてるよね、とかちょっとイカれた医者って不健康そうだよねとか。センチネルはまんまアニメっぽいし。
だから話を理解できなくても目の前で繰り広げられる光景が純粋に面白い。
キャスターラック?が3つあるのもあれが壁や檻、デスクになったりして、それもSEのおかげでその時々でそういうものにしか見えなくてとても良かったです。
SFって独特な台詞や描写が多くなるので客観的にみたらチープにもなりがちかと思うのですが、みなさん芸達者というか上手すぎてそう感じることなく物語に集中できました。
SFなんだけどツバキとファの食事シーンやジャオたちの女子飲みなど現代的なリアルな描写が途中あったりして。
でもそれが印象的なだけに終盤オメガにファが意識を奪われてしまうその不穏な感じがギャップになって良かったです。
真実を知ったあと、コウの魂が実際の肉体に戻っていき、それを一緒に体験している風な描写はコウの中に取り込まれている他の魂の具現化という意味ではなく実在してるのかな。
でもそれが魂なのか実体なのか、本人には分からないことで自分だってもしかして、なんて思ったり。
そしてそこに聞こえてくる鶏の声。鶏が先か卵が先か分からないけどコウしかいなくなってしまったはずの世界にはまた生命が生まれ始めていたというハッピーエンド的な終わり方なのかなと思いました。
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箇条書き感想
百合沙さん
:ジャオは主人公らしい格好良さがあって(そこまで上位階層の道士ではないっぽいけど本編中ではめっちゃ強い気がする)でも女子飲みなどでみせる人間らしさがあって、好きになるキャラクターでしたね。格好いい美人っていいよね。サミルと以前関係があったような描写もなんか良い。これもアニメ映画的な印象でした。
星璃さん
:もう1人の主人公というか視聴者目線なキャラな感じ。優しい青年な感じも良かったし、覚醒したときの強さも格好良かったです。真実が明らかになり抱え込む苦しいところも切なかったですね。
土田さん
:家庭のある道士という人間味のあるキャラクターで良かったですね。色んなものに振り回されながらも愛するファを守るために戦う感じが良かった。
わかはさん
:アルパは出番はそれほど多くないけど組織の管理者であり、悪役にならないし小物にもならない存在感のある大物な感じが良かったです。良い酒があればいいという大人の貫禄をもつ雰囲気が見事。そして綺麗。これもまた1つアニメ的な女上司だったのかも。こういう役やらせても松木わかはは本当に上手い。
氏家さん
:氏家さん最近よく作品を拝見するけど、毎回タイプが違う感じで最初気付けなかったり。ルンってちょっと嫌な奴っぽくも見えるけど憎めないというかなんやかんやツンデレな印象を受けたり。愛らしいですよね。
門野さん
:めちゃイケメン、衣装がエロい。実力のあるキザなイケメンって最高。本人に目的があるわけではないので利害の一致により共闘してくれる敵キャラめちゃ熱いです。
小林さん
:ちょっと野蛮だけど人懐っこい女の子。戦い方好きでした。ピアスとして勝気な感じもいいですが、別階層のピアスに似た女性として演じているときのヒロイン感とても良かったです。
古野さん
:美人なカウンセラーは好きですか?「はい!」温和な雰囲気でコウをサポートしてくれる感じがとても良かったです。既婚者とばかり良い感じになる、なんか分かるような(?)良いよね。
横道さん
:今回作中で1番好きだったかもしれないです。強くてわがままで高飛車な神様。最高。その雰囲気もそうだし、装束?が手にくっついているのも舞がより綺麗にみえて良かったです。このオメガの雰囲気に横道さんのお芝居がピッタリで笑顔が可愛くも邪悪にも見える感じとかも良かった。難しい用語が並ぶ長台詞とかもあるし、たぶん世代的に1人だけ(たぶん)少し若いと思うんですが負けず劣らず素敵でした。
斉藤さん
:ちょっと荒っぽいキャラクターを演じているイメージが強かったので最初気付けなかったですが、可愛くて健気なロロの雰囲気もとても良かったです。それでいて強さを見せるシーンの説得力もあって良かった。神様2人の魅力たっぷりで横道さんとの戦いも含めた掛け合いも良かったですね。
真野さん
:声が良かった。1人語りというか話すシーンも多かった印象なので特に。また序盤の何気ない幸せな会話からのオメガに意識を乗っ取られたあたりの変わり方も良かったし、ナイフを机にカンカンぶつけているときのゾクっとする感じもとても印象深かったです。
五十嵐さん
:実は内通者として虎視眈々と野望を叶えるために暗躍していたり、(良い意味で)変態医師な感じがとても良かったです。ビジュアルも格好良かった。今回も格好良いのに普段拝見するときのような爽やかさが全くないのが凄いなぁと思いました。
木村さん、隈本さん、下會所さん
:センチネルの眼鏡、キラキラしてるときの視界ってどんな感じなんだろっていうのは気になったけど、あの近未来感が良かったし、逆に外すところも意味があったりして格好良かったり。
お3方それぞれに存在意味がちゃんとあって非常に良かったです。アクションも格好良かった。
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戦利品は
パンフ、百合沙さん、わかはさん、横道さんのブロマイド。