<ネタバレ有>舞台「Reduce:Reuse:Restart」 23/04/20 夜 感想 | イベント参戦日記

イベント参戦日記

イベント参戦日記出張版(mixiとほぼ同内容)

正式タイトルは「Reduce:Reuse:Restart~瓦礫のヒーロー再び~」

 

@シアターKASSAI

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あらすじ

「僕もいつかおじさんみたいなヒーローになるんだ」
テクノロジーが発展した今、サイバー攻撃などそんな生ぬるい犯罪など時代遅れとなり、街では物理対物理の乱暴が横行していた。

その男はヒーローだった。
自らを改造し、常に平和を求め日々戦っていた。

仲間にも恵まれ、充実な日々を過ごしていた時間が進んだある日、瓦礫にうずくまる男の前に少年が立ち、そして言った。
男は返した。
「お前はヒーローにはなれない」。

始まりの1つはこの言葉からだった。

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キャスト

柏木佑太:ニビ・イッサ
明音亜弥:ツツジ・ココ

真野未華:ユズハ・ヨル
山根悠:ヤセカ・チョージ
藤田紗妃:チグサ・エルマ

吉田菜都実:チグサ・ノユメ
kayto:トキワ・マコト
蜂巣和紀:ギンシュ・ケー
夢月:レモン・リー

吉野哲平:キキョウ・ルナ
千歳まち:ビンロウジ・ニア
清水彩:タンバ・コソ

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かつて街を救っていたヒーローとひょんなことから知り合った女子高生。
犯罪グループと形式的に戦いながら生活していたヒーローだったが
暗躍していた強大な犯罪組織が動き出したことで再び立ち上がる。

みたいな設定としてはベタでもありつつ、でもその中で勧善懲悪に終わらない
それぞれの正義が描かれていて一筋縄ではいかないヒーローものという感じ。
戦隊というよりはライダーの雰囲気ですね。

巻き込まれヒロインとやさぐれ主人公はジャンプバトルモノっぽい雰囲気もあるし、
その中でライバルにもバックボーンが描かれていたりして。
悪が背景も描かれると作品にグッと厚みが出ますし面白くなりますね。

展開としてはヒーローが全部解決、ハッピーエンド!って感じではなくて
どちらかというとヒーローは結局女子高生と出会う前から知り合いだった
4人誰も闇堕ちから救うことは出来ていなくて戦うことになる。
所謂俺たちの戦いはこれからだENDだったんですが、現実的だなぁという感じではあったけど
続編も視野に、ということではないのであればその辺はある程度ハッピーに終わらせてほしかった気もしました。
せめてノユメくらいは救われてほしかった。

ただ、OPのラストと本編ラストのイッサとココのファイティングポーズと周りのポーズの雰囲気が大好きすぎて。
純粋に格好良いなぁと思いました。
あとはアクションがとても格好良かった。イッサとルナのバトルは勿論だけど女性陣のアクションも凄くて。
これ結構大きな会場でも映えるような動きだったのにKASSAIであれが観れる素晴らしさ。
3列目で観れたの凄すぎた。皆さんメリハリのあるアクションで格好良かったです、ホントに。
誰がというかみんな回し蹴りとか格好良かったし、ノユメが組織の刺客を倒すときの足技も綺麗だった。
そうそう、アクションという意味ではアクロバティックというより肉弾戦という感じでそれも好きだった。


そういえば95分とアナウンスされていたこの作品。終わってみればこの日はカテコ合わせて105分くらいあった気が。

結構至る所でアドリブがあった印象だけど、気付いたらちゃんとシリアスな雰囲気に浸っていたなぁ。入り込んでました。

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箇条書き感想

柏木さん
:先日観たmissingの侍の印象が強かったんですが、やさぐれキャラでその雰囲気も良かった。
あの時は武器を使ったアクションだったけど、今回めっちゃ動いてて凄かったです。
決めるときは決めるけどそれ以外は二日酔いだったり格好良く登場するために打ち合わせしてみたり(失敗する)
主人公、って感じが良かった。堕落していた時の姿はるろうに剣心で薫死んだと思っていたときの剣心みたいだった。
剣心も仲間たちのために最後の戦いに向かって立ち上がるんですよね。

明音さん
:活発な女子高生で可愛いのに表情豊かで良かった。年上にも物怖じしないし子供と同じ目線でぶつかり合ったり。
この作品の世界観にピッタリというか、きっとこの子がいなかったら良くも悪くも何も変わらない世界だったんだろうなぁとか。
(遅かれ早かれ、な気もするけど) ビジュアルでいえば素直に女子高生が似合ってたし、髪を編んでるのも可愛かったです。
ナレーション?も多くて、しかも説明台詞たくさんで大変そうでしたけど聞き取りやすいし良かったです。

真野さん
:どうしても女性が演じているので女の子のつもりでみていたのですが男の子だった。
でも男の子ってわかって以降は少年にしか見えないくらいあれは少年だった。
好きな女の子を失い、変わってしまうのだけど幼いが故にまだ彼は道を踏み外す前に踏み止まらせることができるんじゃないかなぁと思ったり。

山根さん
:ヨルを踏みとどまらせることが出来るのはチョージだけで。
そんなチョージはちょっと後ろを一歩歩いている子というかこの作品では脇役なんだけど純粋な子なんだなぁっていうのが喋り方や雰囲気から伝わってきてよかったです。

藤田さん
:エルマはのんびりした雰囲気で優しい子。姉にとっても愛されて育った結果なんだけど、その反動で怒られてしまったときに起こした行動で最悪な事故が起こる。
エルマってこの作品の癒しそのものだったと思うので、あそこで物語の雰囲気がガラッと変わる、それでいうと存在感バツグンだったなと。
最後配達員として藤田さんが出てきて(そういえばエルマって途中で出番終わってたんだっけ)ってなるくらいいないのにいる感じした。

吉田さん
:主人公を助けるクールなお姉さんは定番ながら熱い。エルマが死んだことによって闇堕ちしてしまうけどココとは違う方向でノユメはイッサの相棒だと思っていたので相棒救われないんだ…ってなってしまった。
アンドロイドの2人に対して厳しい言葉投げかけて、それでも2人が守ってくれて。あぁでも闇堕ちしたままなんだ、みたいな。
バトルシーンの強さは序盤でイッサをシメてたときに強いと描写されていたのですんなり受け入れられた。身体柔らかいですね。

kaytoさん
:「戦闘型じゃないんですよ」みたいな台詞が最初は助手ポジっぽかったのに後半になってくると意味合いが変わってきて良かった。
彼の過去の回想で花粉症を治す薬を開発した父親の話が出てて(めっちゃ良いじゃん)と思ったけどそれは科学者の生活を脅かすことになる。みたいな出来ても暗黙の了解でやってはならないみたいな感じが
実際はそういう簡単なアレじゃないんだろうけどなるほどなぁと思ったり。(イッサはこの時の軽率な行動を後悔してヒーローを退いたんだろう)
ヒーローと悪役が一生形式的に戦い続けているから街の被害は増えていくみたいな台詞はヒーロー番組へのアンチテーゼみたいだなぁと思った。
アドリブなのか分からないけど子供組の「アー!!」みたいな声に合わせてカエルの歌を歌うとこ、めちゃくちゃ上手いなと思ったら歌手の方だったんですね、なるほど。

蜂巣さん
:主にギャグ要素を担っていた。流石。ココをヘルニアのくだりに巻き込んでキレられていた(笑)
バーのシーンも袖から普通に笑い声が聞こえてきたり。でも最後ノユメを庇って攻撃を受けて。
序盤では意味不明なコメディシーンみたいだった故障のくだりが後半同じやり取りなのにあんなに切なくなるのか、と。

夢月さん
:声が良くて、明るいリーの雰囲気が出てて良かったしその声だからこそ切ないシーンの切なさが増して良かった。
アンドロイドとしてではなく世界を牛耳る有識者?的な存在としての台詞も話し方が良かったなと。これは蜂巣さんもだけど。
アンドロイドとしてそこに存在してるけど回想として有識者になるんだけどいる立ち位置が絶妙だった(当たり前だけど)
暗転したり出たり入ったりしなくてスムーズというか。

吉野さん
:格好良かった。敵の美学的なやつに弱い。威厳はありつつ優しさもあり、コミカルにもちゃんと巻き込まれる。
終盤までで客もルナを好きになっているはずなので、彼の本心というか気持ちが明らかにされ、且つ敵に操作されてしまうことになったときの悲しさがヤバい。
イッサがのらりくらりルナの想いを知りながらもかわす感じにモヤモヤはしていたんだろうし結果として彼の死をもってイッサがヒーローに戻る、みたいになったのはなんとも。
ルナはみんな好きになる。そんな説得力がお芝居にありました。

千歳さん
:何度かお芝居拝見していて観に行くとなり千歳さん予約で行きました。
これまでも格好良いキャラクターを拝見する機会が多くて、今回もそんな感じ。でもそれでいてお姉さん的ポジションで温かい雰囲気。
ヨルとチョージとどうぞどうぞやったり笑 でも自分の気持ちは表に出せずにいて。Twitterの感想で良くも悪くも大人ってツイートを拝見したんですがまさにそれで。
自分も本当はルナにもっと愛されたいのにタンバに譲るというか言えないんですよね。バーでルナをもてなすことも出来ずに、いなくなってようやく感情を爆発させる。
格好良いんだけどそんな女性らしさも彼女の魅力だったかと。イッサがルナを殺したときその瞬間しか見れてないので彼らのやり取りを知らないことで勘違いしてしまわないかと思ったけどどうなんだろう。
でも続編があるならきっとニアはノユメの代わり、ではないけどきっとイッサをサポートしてくれそうな気がする。

清水さん
:少女だと思って観ていたけどこの子も少年、だったのかな? 孤児院で育てられていたけどそこから救ってくれたルナのことを慕うように。
ルナという、ようやく信じることが出来る大人を失って闇堕ちしてしまったけど、タンバがどれだけルナを慕っていたのかが作品を通して伝わってきたので大人に再び不信を抱くシーンは苦しかったですね。
ルナと戦わなければならなくなってしまったときのどうしたらいいのかわからないみたいなのも切なかった。

よく考えたら好きな人を失ったヨルやタンバ、妹を失ったノユメ、父を失ったマコトをそのまま闇堕ちさせたまま終わらせる
ってなんて作品…!! きっとイッサとココが少しずつほどいていくのだろうけれど。

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アフターイベントは主題歌をうたう石原慎一さんの生歌。
2233年の未来、荒廃した街を舞台にした作品を思って書いた「瓦礫のヒーロー」生披露。
キャストも出てきてみんなで盛り上がりました。
戦隊魂というライブイベントに毎年行っているので石原さんの歌は毎年聴きに行くのですが
いつも後ろのほうだったので、
KASSAIの、しかも3列目で観れて、勿論過去一番の近さで、その迫力最高でした。

せっかくの歌、リリースしないの勿体ない! と思っていたらデータ販売するということで
早速さっき買いました。
格好良かったです。

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戦利品。
パンフ、ブロマイドとランダムペアブロマイドで引いたやつと。