<ネタバレ有>舞台「袴DE☆アンビシャス!2022」22/07/16 夜 感想 | イベント参戦日記

イベント参戦日記

イベント参戦日記出張版(mixiとほぼ同内容)


@シアターグリーンBIG TREE THEATHER

去年途中でコロナで中止になってしまった公演のリベンジ公演。
昨年行けなかったので、自分は初見です。


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あらすじ


 袴女子が闊歩する新時代に、競技人口ゼロの幻のスポーツが蘇った!その名も「スカッピー」
デモクラシーな大正時代を生きる弱小貧乏袴女子高校生達が、謎のスポーツでオリンピックを目指す!勝利の決め手は満月の夜に命を宿す近代スポーツの母の銅像!?
 
「袴女子✖️スポ根✖️グズグズコメディ」ゴールの決め手は…アンビシャス!!
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キャスト(公式HPより)

[杏美林高等女学校〜チームアンビシャス〜]
石小露カヲル・・・若林倫香
福平良フミ・・・・草場愛
道明庵クルネ・・・小林亜実
鈴賀峰チイ・・・・栞菜
熊山田ハル・・・・真野未華
火天宮ツノ・・・・斉藤有希
砂那丘マルヨ・・・近石日奈
 
〜チームエレガント〜
鈴賀峰ユイ・・・・堀有里
西園寺セオン・・・松木わかは
五所瓦ノゾミ・・・鶴田葵
香乃池キヨ・・・・高宗歩未
小村山フヨウ・・・稲葉麻由子
 
〜弁論部〜
鮫乃島テン・・・・永瀬がーな
小暮山チヨ・・・・結城美優
都々逸イツ・・・・夢月

[私立龍牙﨑女学院〜チームデンジャラス〜]
雷宮慈リュウレ・・千歳まち
風座車サジコ・・・葉月智子
銀河景ツルギ・・・松本稽古
雪之丞タカ・・・・クシダ杏沙
豹宇堂スズネ・・・髙尾ゆき
屍羽根サダ・・・・喜屋武蓮
 
杏美林ウメノ・・・宇田川美樹

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スカッピーをオリンピック正式種目にするために奮闘するも志半ばで亡くなったウメノが4年に1度銅像に生命が降りて活動。
今回カヲルがそれによってスカッピーをやることに。
仲間を集めるなかで4年前にウメノによってスカッピーをやっていたユイやツルギがカヲルの前に現れて。

仲間を集めて特訓して、先輩たちにスカッピーで勝負を挑むも最後カヲルのミスにより敗北。
挫折するチームアンビシャスだったが、オリンピックの種目審議会にて代表になろうとするチームデンジャラスによって
先輩たちチームエレガントが活動不能に追い込まれ、リベンジの意味も含めてアンビシャスの面々が立ち上がり
最後、デンジャラスに勝利するという展開。

王道ド直球のスポコンです。
主人公たちを圧倒したライバルチームを倒した強敵に挑み、勝利する。
もう燃えます。燃えないはずがない。

言ってしまえば最終的にはアンビシャスが勝つのに
ハラハラしながらスカッピーを楽しんでいる自分がいました。
熱かった。

途中、長い棒についた毬を使ったダイナミックな得点シーンなどが描かれるのですが
それ以外が実際にプレーされていて、たとえばあそこでハーゴが落としたら?ナギナーが決められなかったら?
と思うとヒヤヒヤもして、それが臨場感のある試合風景にもつながっていたのではないかなと思います。
(得点を言う台詞もあるし、外したら色々変わってきそうなので)

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箇条書き感想

若林さん:
主人公然としたキャラクターで負傷を隠して戦おうとしたり、最後超絶必殺技で大逆転勝利。
熱くて、でも変顔とかおならキャラとかやっちゃうそのギャップが良かったです。
最後のワイヤーアクションも格好良かったです。

草場さん:
声が好きでした。熱く突っ走る主人公を支える相方はかくあるべきというようなキャラクター像を完璧に演じられてました。
叫ぶシーンも結構多く、声が飛ばないかちょっと心配になります。草場さんに限らずですがパワフルな役者さんじゃないと演じられない役ばかりで皆さん凄かったです。

小林さん:
ハッキリとした目鼻立ちの美人なので劇場のどこにいても目に入るというか印象的な方だなぁと。
突っ走るナギナー役もピッタリでした。格好良かった。

栞菜さん:
気の弱い僕っ子。でも覚醒して大活躍するって良いですよね。
過保護な姉に反抗してやりたいことをやる姿、グッときます。

真野さん:
訛りのキツい美女は、どうして後輩がついてこなかったのかというくらいカヲルやフミのことをよく考えてくれる良い先輩だった。
特訓してパワー型になったウッチーワ。ピンチを救ってくれる力持ちの先輩って良いですね。

斉藤さん:
不良で肺は真っ黒だけど幼馴染のカヲルたちについてきてくれる優しい姉さん。
やられてばかりだけどそのやられっぷりにアクションが上手い斉藤さんらしさが出てて良かった。
アンビシャスの絶望のなかで駆けつけ士気を上げる、最後にはプレイヤーにもなるし縁の下の力持ちです。

近石さん:
カヲルとフミの友人で解説役、かな。スカッピーはしないけど、これも大切なキャラクターで。
ナレーション的な役割もやっていたけど声が聞き取りやすくて展開がはいってきて良かったです。
 
堀さん:
チイのお姉さんって役だけど本当に栞菜さんのお姉さんのような雰囲気の似たお二人だったなと。
生徒会長なのにスパルタっていうギャップのシーンはあったけど基本真面目でシリアス面の担当という感じで
堀さんは最近TTTやタイムカプセルを観ていたのでコミカルではないキャラクターも良いなと思いました。

わかはさん:
学園2番目のお嬢様だけど1番の五所瓦に吸収合併されてしまうという感じの。
それを知ったときや後輩のキヨにGと連呼されたときなどカヲルたちをいびるし嫌な先輩なはずなのに、憎めないキャラクターでした。
結構本筋とは違うところでずっと動いている感じが面白かったです。
途中でデンジャラスに勧誘されて入るけど(ここでも試合中サジコのケアをずっとしてる)最後裏切ってアンビシャスの応援する。
まぁ、セオンに限らずなんですが、展開としては王道でベタベタなんだけど作品の熱量が凄いからそれがグッときて。
セオン最後はアンビシャスの応援するんだろうなと思っていても、実際そのシーンがきたらちゃんと感動できる、良い作品だったなと。

鶴田さん:
袴と清楚とお嬢様が似合いすぎる鶴田さんが演じる袴姿の清楚なお嬢様。
ほのぼのした空気感でもちゃんと財閥令嬢らしい強さもあって、ノゾミの名シーンといえばやはりセオンを取り戻しにデンジャラスに乗り込んでいくシーン。
冷静温厚な彼女が唯一感情を露わにするシーン。薙刀をふるっているということもあり格好良かったですね。
決め台詞がまさに「エレガント」でした。

高宗さん:
セオンの後輩で尊敬しつつイジれる良い参謀役みたいな。
カヲルが負傷したときも率先してケアにあたってくれたり、敵だった先輩が助けてくれる展開は非常に心強いなと。

稲葉さん:
セオンが没落?しても靴を舐める、忠実な後輩。ノゾミにもセオンにも頼りにされてそうなたぶんめちゃくちゃ出来る後輩。
デンジャラスにやられて腕ぷらんぷらんになるけど(そこも面白かった)、キヨに腕はめてもらったりしながらアンビシャスのサポートをしてくれてました。
 
永瀬さん、結城さん、夢月さん:
まとめてしまって恐縮なんですが、弁論部は実況担当ということで台詞量がとにかく膨大で噛めない。
(しかもスカッピーが架空のスポーツなので真似するものが存在しない実況ですもんね、すごい)
実況は勿論、デンジャラスの偵察に行くときの草木でカモフラージュするところとか可愛らしいシーンもあったりして良かったです。
個人的には都々逸氏の大正時代なのにやけに現代のヲタク風な?話し方が印象に残りました。


千歳さん:
寡黙で強いイケメン。あこがれる。
でも一匹狼ではなくてチームワークを重んじる感じ。だからデンジャラスは強いんだなと思わせてくれる説得力がありました。
カヲルも最後に大技を決めるためにワイヤーアクションがありましたがリュウレは2回。しかも最初に披露するので、
観客としてのインパクトはやはり大きく、それがまたリュウレの凄さに繋がっていたと思います。
千歳さんは顔が本当に綺麗なので、(最大限に褒めてるんですが)最後負けたときの負け顔が本当に素晴らしかったです。
リュウレがあの表情をしていることでデンジャラスの敗北への動揺も伝わるし、本当に良かったです。

葉月さん:
キャプテンなんだけど、たぶんそれこそ「キャプテンなら私やってみたい」みたいな感じで入ったのかなとか。
実質の指揮はツルギがとっているのであまりキャプテン感はなかったけど彼女には彼女なりのプライドがあって戦っているのが伝わってきてよかったです。
デンジャラスのメンバーが集まってきたスピンオフとかあったらサジコの加入の経緯とか面白そうだなと。
とてつもない美少女なのに口が悪くてちょっと乱暴なそのギャップも良かったです。
(そういえばサジコは竹筒で水飲んでたけどそれ以外のメンバーが水分補給でキャップひねってるっぽかったんだけどあれはなんだろう、、笑)

松本さん:
格好良い。敵は圧倒的で無ければならないけれどツルギはまさに圧倒的でした。
得点を決める必殺技も聞き間違えてなければ3つも4つもあって。
マンガとかで(クールなのにお前、それ自分で名づけたんか?)みたいなシュールな決め台詞感はあるけどそれも含めてバトルマンガっぽいなと。
かつての同志であるユイやウメノと袂を別ち、デンジャラスとして対峙するそのドラマも魅力的でした。
「心まで老け込んでしまったようだ(だっけ)」あれ好きです。

クシダさん:
本編では一切出ないけど最上級生だけど4年留年してるから9年生。4年前から学生なのはユイ、ツルギを除けばタカだけですがまぁ当時は学校違うからその辺の話はない。
サジコに敬意を払いつつも(そういえばサジコ様って言っていた気がしたのでやはりお嬢か)内心では呆れていそうな感じというか、
ツルギの忠実なる右腕感ハンパなくて格好良かったです。色々これまでも暗躍してライバルを蹴落としてきたということで、
この作品が長期連載になったらたぶんタカはデンジャラスを裏切ってラスボスにつき、それをアンビシャスはツルギとリュウレの力を借りて倒すんだろうな(知らんけど)
みたいなそんな存在感がありました。
そういえば最後の試合は五輪選考会だったんですが、序盤のデンジャラスの反則スレスレの攻撃を観て、選考委員はデンジャラスを日本代表に選んだのか、ちょっと謎です(笑)

髙尾さん:
スズネは最初サジコに何故か鎖の首輪?で繋がれていたので暴走マシーンみたいなものかと思ったらちゃんと人間だった。
(やっぱり気になるデンジャラスの結成秘話)
3年生と5年生の中に混じる唯一の1年生。実力も相当なもので、良かったですね。ツルギが卒業したらデンジャラスはスズネがキーパーソンになるはず。(タカはたぶんまだいる)

喜屋武さん:
個人的には「沼田」でしか拝見したことない(っぽい)のにSNSなどでUDAMAPでは死ぬ役という印象が強く、登場した瞬間から死に場所を求める姿にちょっと笑いそうになってしまった。
喜屋武さんが死ぬのがお約束っぽくなってる?のを逆手に取ったネタですが、本編ではそれをさらに逆手にとり救命措置で生き返るという。あれ良かったです。
でも不慮の事故とかではなくタカに「散れ」と言われて大技の踏み台になり犠牲になりかけた、スカッピーどれだけ危ないスポーツなんだろう。
そして選考会で死人が出て大丈夫だったんだろうかなどと余計な心配をしました(笑)

宇田川さん:
銅像として登場したときから説得力たっぷりの先生役。机を持ちながら高さのある段差を上り下りするのは相当大変だったと思いますが、それも笑いのシーンに変わるのは宇田川さんの人柄というか。
何度もポーズがかわる銅像も面白かったし、最後あのポーズでウメノ先生は4年間銅像で居続けるのかと思うと笑いました。
とにかく声が良いので面白いシーンは笑えるし、シリアスなシーンは引き締まるし、とても良いキャラクターで存在感でした。

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昨年は途中で中止となってしまった公演。
今書いてるのは千秋楽の日なんですが、どうやら無事完走できそうでそれがなにより1番です。怪我もなく。

1年経って待望の作品観劇だったんですが、とても面白かったです。
メイキングDVD、本編DVDも予約。
この作品のメイキングはどんな感じなのかめちゃくちゃ楽しみですし、それを観たあとまた作品を観返すのも楽しみです。

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戦利品は、パンフと千歳さん、鶴田さん、わかはさんのブロマイド。