@中野ザ・ポケット
初日。
「メトロノウム」に続き初日観劇です。
目の前の会場では昼観劇した鵺的さんが上演中という。
キャスト
渡邉ひかる(SUPER☆GiRLS)
秋山ゆずき
万喜なつみ(アクトレスガールズ)
疋田紗也
野々宮ミカ
三浦あくり
円谷優希
伴かなみ
水野絵理奈
松木わかは
望月海羽
網倉理奈
高野真理
鷹宮つかさ
戸谷和恵(GENKI Produce)
荻山博史(smokers)
島田雅之(DART'S/かはづ書屋)
長尾長幸(劇26.25団)
吉田一義(smokers)
山田健太郎(やまだのむら)
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あらすじ
太陽の照りつける白い砂浜。滝壺には虹が架かっている。紺碧で美しいが、鮫の泳ぐ海。虎や蛇の潜んでいる鬱蒼と生い茂ったジャングル。蜘蛛や蝙蝠の蠢いている暗く湿った洞窟。険しくそびえ立った山は今にも噴火しそうだ。そして漂流者たちの死を待ち侘びるかのように、頭上をぐるぐると旋回する鳥の群れ。
演劇サークルの部長である丸山美波の案により、次回作品『王国』のリサーチ合宿をすべく、南の島へと旅立った大学生たちだったが、不運にも飛行機が太平洋の海に不時着。かろうじて命だけは助かったものの、名も知らぬ孤島へと流れ着いてしまったのだった。
突如、猛スピードの漁船が孤島に近づく。救助を求める大学生たちの目の前を通り過ぎ、漁船は岩壁に激突。咄嗟に海へと飛び込み、脱出したのは謎の女、小倉麻衣とその恋人たち。
さらに、遠くからヘリコプターが飛んでくる。再び救助を求める大学生たちだったが、ヘリコプターは次々とパラシュートを投下した直後、空中で爆発。ジャングルへと降り立ったのは、とある会社の代表取締役、片岡絢音とその社員たち。
電気も無く、インターネットも通じず、水も食料も乏しく、火すら起こせずといった最悪の状況の中、混乱し、口論の果てに、絶望する漂流者たち。生命の危機に瀕することで、それぞれの根源的な人間性が剥き出しになってゆく。やがて孤島には、恐ろしい怪物がいるという噂が広まって……
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・大学生女子6人+男子1人の演劇サークル+お嬢様部員の執事
・3人の彼氏と妊娠中の彼女1人
・20歳(くらいだったと思う)の女社長と不満を持つ社員5人とインターン女子学生2人
この20人がそれぞれの事情で無人島に辿り着き、脱出しようと試みるみたいなお話。
ただ普通の漂流ものと違うのはその島が怪物の王国と呼ばれる島であるということか。
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とはいっても、怪物の王国って設定は、おそらく20人が引き合うように無人島に集められてしまったということと、キノコを食べてしまったことによって頭にキノコが生えてしまうようになることくらいかな。
それで支配してる王様なる人物から支配されるというかキノコを植え付けられて、このまま帰ったらさぁ大変!という状況にはなるんだけど、その後一切王様は出てこないし、島に湧いてる温泉で簡単にキノコはとれてしまうのだけど。
基本、深く考えないで、気軽に見れるコメディという感じの作品でした。
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演劇サークルとしては部長と新入部員の恋模様?
辞めようとする男子新入部員と彼を引き留めるために新作を描こうとする部長。
一応メインはこの団体だったと思うのだけど、他の2組に比べると抱えてる問題がやや弱いのでちょっと消化不良な感じは否めないかも。
他の部員も方言やメガネ、なんかエロい格好、お嬢様とか外見のキャラは立ってるけど、印象が薄かった。ってかこの作品、2時間あるんですが、全体的にキャラが薄いというか、細かく描かれないのであっさりした印象になってしまっているなぁ、と。
ただ、コメディ部分は1番多かったなぁ。心肺停止からの人工呼吸を男子に出来ないからってみんなが拒んで死にかけるくだりとか映像を使ったりして凝ってたなぁと。
3人の彼氏と1人の彼女は自殺サークルで知り合ったけど今はみんなが愛し合っている。男たちは無精子症で誰の子でもないけど皆の子でもある、みんなかつての家族によって鬱病を患っており、薬で落ち着いていたが女性は妊娠により薬を服用しないようになり、体調が悪い。
という1番重い設定なんですが、妊娠3か月とはいえ、会話の中に妊娠と出てくるだけで最後まで出産にまつわる描写はなかったし、鬱ってのも最後に少し出てくるだけ。
テーマがテーマなだけにちょっと雑に扱ってるような印象は受けました。
若社長と5人の社員とインターン。
人の話を聞かない、30歳まで恋愛禁止を謳う社長に愛想をつかしている5人の社員。だが社長は会社内に盗聴器を仕掛け、インターンで自分の先輩をスパイに送り込むことによって事実を知っていたという。
その事実を知って会社を辞めようとする5人にもう1度やり直したいと社長。ここは1番わかりやすくて、シンプルな成長物語のような感じで良かった。強いていうなら前述のキャラが薄いせいで若い社員4人が「私たちがいなかったらダメってことですね」みたいなことを言うんだけど、結局この人たちどういう仕事をしてきた人なんだろう?っていうのが全く伝わってこなかったという。サブリーダー的な社員は仕事出来る感じが伝わってくるんですけど。
逆に社長はすぐ仕事に転換するあたり、部下に慕われてるかは別として才能のある人なんだろうなーとは思えた。
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あ、
どこに主題を置いているかはわからないけど、
比較的、笑いの振りが長いのはちょっと気になったり。
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批判っぽくなったけど、でもダンスあり笑いありな作品はやっぱりいいなと思えたし、気楽に面白く観れたのは良かったと思います。
昼は笑い0の作品を観ていたということもあり。
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一部抜粋。
渡邉ひかるさん:スパガとしては知ってるんですが、演技上手かったんだなぁって。明るく活発で人気ありそうな女の子。良かった。
秋山ゆずきさん:妊娠女性。転覆するまでの底抜けに明るい感じが良かった。心のうちをぶつけはじめたあとの等身大のというか素顔の演技も難しいとは思うけど良かったです。
万喜なつみさん:出来る人なんだろうけど、人の気持ちが汲みとれないみたいな感じが良かった。無人島ではただの若い女性になってしまって社長成分薄まったような気もしたけど。
野々宮ミカさん:方言女子。面白かったです。
円谷優希さん:お嬢様。部員の中で1番キャラ立ってたんじゃないでしょうか。良い役でした。
松木わかはさん:眼鏡の引っ込み思案な感じの演劇部員。だけどエチュードのときは謎かけキャラの個性的な役が出来る子。目立つキャラではないとは思うんですが、やはり若い子が多い中でちょっとだけお姉さんなわかはさんにしか出来ない魅力あふれるキャラクターだったと思います。表情も豊かでした。
鷹宮つかささん:女性で1番面白かったのはこの方。インターンの幼く見えるほう。横文字に弱く、カタカナは「インターン」すら同期に聞いてるんですが、それを会社だけじゃなくて無人島でも、自分がメインじゃないところでずーっとやってるんですよね。それが面白かったです。しかもちゃんと○○って言葉はちゃんとどういう意味なのかって自分の中で咀嚼してるっぽいしw 可愛らしかったですしね。
島田雅之さん:何がというわけではないんですが、好きなキャラでした。
吉田一義さん:男性で1番面白かった方。執事なんだけど、何もできないポンコツという。バードストライクをフライドチキンって言ったり。真面目そうな顔なのにどこか調子抜けてるし、KYだし、みたいな。この作品のある種の癒しです。
山田健太郎さん:たぶんボクラ団義の「ゴーストライターズ!」以来の観劇なんですが、18歳で作中たぶん最年少なんですが、キャストの中では上のほうだし、キャリアもあるので、抜群に安定感のあるお芝居でした。老け顔、髪薄などをイジられる的な。まぁ、渡邊ひかるさんから人工呼吸(もちろん疑似だけど)されたり役得なシーンもありますがw
しかもヒロインの周りにいる唯一の男性なので、なんかこの作品の相手役みたいなポジションにいたし。とにかくこの作品をまとめてたなぁという。
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終演後、プチハプニング。
ダブルカーテンコールの際にメインの3人だけ先に出るところを
わかはさんだけ飛び出してきてしまう。そそくさと袖に戻るも、
場内では笑いが。
正直わかはさんファン以外の人にはメガネの子のイメージが強かったと思いますが、最後に大きなインパクト残せたんじゃないかとw
で、呼び込まれて出てきたときに共演者さんの後ろに隠れようとする姿、可愛かったです。
そういえば、面会のときわかはさんに言ったんですが、
リアル20代前半の子たちと同じく大学生役ということもあるのか
この期間中のTwitterの画像とかもそうだけど
わかはさん本当に大学生みたいに見えました。可愛かったです。
以上。