ある同業者に「プロとして常に気をつけてることってある?」と聞かれました。
しばし黙考し、「当たり前のことを当たり前にすることです」と答えました。
すると彼は、「そんなんで美味しいものを作れたら苦労ないわ」とご立腹。
続けて「マスターだってマスターなりのこだわりがあるはずじゃない」と。
え?
プロが仕事にこだわりを持つのって、それこそ当たり前のことじゃないですか?
少しでも美味しい一品を提供するために、細かい細かい工夫と努力を重ねる。
お客様に心地よいひと時を過ごしていただくために、店のレイアウトを工夫する。
遅刻せず。
早仕舞いせず。
清掃を欠かさず。
お客様の表情を観察し。
声にならない声を拾って。
見えないサービスに心を砕く。
どれもこれも、当たり前のことですよね?
奇をてらわず、正攻法でサービスを向上させようと思うなら。
何よりもまず、「当たり前」のことを徹底する。
そうして「当たり前」を積み上げることで初めて「特別」になる。
と、思うんですけどね。
ただ、これらのことを私が出来ているかと問われれば、それは分かりませんので悪しからず。
その評価をするのは私ではなく お客様ですから。