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【KYT LEVEL12・前編】リリースしました!
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【KYT ONLINE Q&A vol.57】
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マニラより
激しい性格だったんだ。
一匹狼状態で人生を突き進んできたから
人と群れたり戯れるよりも
学び研究し施術している方が楽だった。
周りの同世代は団体や組織を
作るのが得意な人もいる。
そうなれば弟子を作ったりするのは
簡単かもしれないよね。
30代40代前半までは口癖が
「ぶっ叩くぞこの野郎」だった。
よくスタッフがついてきて
くれたもんだと感心している。
こんな俺でも「弟子にしてください」
なんてことをちょくちょく言われてきたが
俺がぶっ飛び過ぎてて、
「さーせん。無かったことで〜」
っていなくなるパターンと
俺が蹴散らしたくなくなるパターンがあった。
だから、
「かわいい弟子たちよ!」
と呼べる子たちは未だいない。
1人いると言えばいるのだけど、
それはまた別の機会で紹介したい。
ところでヒョンなことがきっかけで
俺の人生に飛び込んできた1人の医者がいる。
医者なのにちゃんと患者さんと向き合いたい
と働き始めた病院で1人の患者さんに
30分以上検査をして問診していたところ
先輩医師にこっぴどく叱られ、
「とっととこの並んでいる患者を回せ」
と当然のようになり、
「僕は辞めます。1人の患者さんを大事にしたいです」
とスパッと辞めてきたそうだ。
元々医師になったきっかけが
映画『パッチアダムス』だったそうで
精神科医だったか、登場する医師が
しっかりじっくりと患者さんに向き合い
症状が解放されていく映画だった。
いわゆる大人になりきれない。
世間についていけないタイプの人間な様だ。
長いモノに巻かれるタイプではなく、
信念を貫き通すタイプだとも言えるかもしれない。
思えば俺も団体行動が苦手だった。
大体枠からはみ出ちゃう。
周りから見るとわざとだろ?
と思うかもしれないけど
大真面目にはみ出す俺。
大体、学校の先生は俺を変わり者として
見ていたし柔道部の先輩たちも変わり者
としてイジってくれていたのを思い出す。
彼と初めて逢ったのは、石岡先生という
法政大学のアイスホッケーのコーチの紹介だった。
アイスホッケー見にきませんか?
と誘われホイホイ行ったところに彼がいた。
彼の名前は岩井勇策。
運動器系専門の医師だ。
アイスホッケーの試合までの時間
マクドナルドでお茶してて話が盛り上がる。
世界を旅して疲れないのか?とか
何しにネパールに行ってたの?とか
フィリピンや幽体離脱の儀式の話や
インドの話で盛り上がったのだが、
一番はマザーテレサ孤児院の話になった時
彼の目が輝いたのを感じていた。
マザーテレサの伝記を読んだことが
あるようで彼女が行っていた
患者目線が好きなんだそうだ。
とにかく俺はフィリピンに行く度に
孤児院を訪問しているという話から
「自分もボランティアさせてください。
カバン持ちでも何でもします」
って話になり、遂に本当にやって来て
しまったフィリピン・マニラ
いつも行くボランティア先はセブ島だから
今回孤児院に行けるか分からないのだが
聞けば、医師なのに現在は整体院を開いたそうで、
どこまでも変わっている男だと思った。
そもそも病院を辞めた頃から
俺のユーチューブを見てたらしく
整体院を開くにあたっていつか逢ってみたい
と思ってくれていたそうだった。
ただ、俺と違い彼は人当たりが良いように
見えるから人が集まって来易いタイプで
さまざまな大先生たちとの交流がある。
そんな中、なぜか出会い
して弟子希望ですみたいな感じで
ボランティア活動が今日から始まる。
マニラから車で3時間のところに住む
患者さんは俺のYouTubeを見ていて、
チラッと映った埼玉県春日部市にある
ジムの看板を見て
「KenYamamotoがそちらで
整体してた動画を見ました」
から始まり、
必死に紹介者を探しそして今回のマニラの
ボランティア活動に至っている。
何でもフィリピン在住のオジさんは
膝が痛いとの事で色々と検索しているうちに
俺の動画に行き着いたそうだ。
紹介者がいて、YouTube撮影と報酬が
揃って断るわけにはいかなくなった俺は
「マニラに行きます」
って話になり今日に至るんだ。
また明日は別の街に患者さんが
数十人集まっているそうで、
その場所はなんとフィリピン伝統医学の
『神霊手術』の施設らしく
10月東京で開かれたKYTセミナーに
参加されたアメリカの先生は
このフィリピンの施設長に
インスピレーション的に
Ken Yamamotoに逢いに東京セミナーに
参加して来いと言われたそうで
そのインスピレーションを感じた
フィリピン人に逢いに行くことになっている。
インスピレーションを直訳すると
どうなのかな。直感力とでも訳すのかな。
俺もどっちかというとそっちタイプだから
きっとこの出会いは神様が引き合わせたに
違いないと思っている。
ドクター岩井をこの旅で
どれだけ変えることができるのか
彼は医師なのにKYTオンライン
に入ったそうで、驚いちゃうよね。
必死にKYTレベル12まで観てきた
というから、ちょいちょい患者さんを
パスしてみたいと思ってる。
近頃「ぶっ叩くぞこの野郎!」
という感情的な発言は
ほぼ無くなってしまった。
男性ホルモン、多分テストステロン的
なものが減ってきて順調に男として
枯れてきているのに違いない。
弟子を取ってこなかったのは激情的に
人よりも熱い気持ちが強過ぎたのか?
生きるのに必死で「世界の腰痛を治す」
という目標に向かって夢中で
走り続けてきたせいで、
自分に同調できない人達を避けてきた
という傾向があったのかも知れない。
と自己分析を昨夜していたんだ。
そろそろ今まで作ってきた手技を
コピーできる人を作り
伝承して行く時期に
差し掛かってるのかもしれない。
新しい出会いは人生を豊かにしてくれる筈だ。
俺はそう信じている。
この医者を観察し、行末を見守ってみたい。
「医者なのに整体師になった男」
を今後もこっそり綴っていこうと思う。