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世田谷より
キリスト教会の牧師先生の紹介は時に
無茶ぶりなキラーパスをしてくる事がある。
「君なら治せるから。じゃぁよろしく」
毎回こんな感じだ。今更驚かない。
しかし、今回は末期癌の患者さんであり、
椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の為に
入院した事があるほどの腰痛さんだった。
癌のレベルはレベル4で、
一旦そのガンは手術により取り除けた様だが
今度は転移が見つかり肝臓と食道に
放射線治療を行なっているそうだ。
どれだけ大変な苦労をされているのだろう。
看護学生時代にそういった病気の方々と
接して来た事があるから
俺はどれだけ辛いかよく分かっている。
それでも依頼を受けるのは、
苦労を少しでも肩代わりしたい
と思う気持ちなのと、
どんな腰痛でも痛みを取り去りたい
という前のめりの気持ちだ。
『世界の腰痛を治したい』
という目標を掲げていることもあり、
腰痛患者さんから1人として
逃げたくない気持ちでいる。
一期一会のご縁をいつも大事にしているんだ。
動画の通り難しい症状だったんだ。
肩も首も動きが狭くそして痛みを伴っていた。
一般的に脊柱管狭窄症やらガンによる痛みであれば
取れることはないとされているのだが、
でも今の俺にとっては敵ではなかった。
お腹に指を置き患者さまの緊張が抜けるのを待つ。
徐々に緊張が抜けてくるのを俺は感じていたんだ。
肩関節も股関節も腰も明らかに
堅さや痛みはレスになっていた。
額にも指を置いた。
更に緊張は抜け出して肩関節は
ほぼ痛みが無くなっていった。
うつ伏せになるときに動画の通り
彼は動きの変化に気がつくのが簡単だった。
明らかに回転が素早い。
そしてうつ伏せでも指を置くと
背中の緊張が抜けていった。
施術中2度彼に外を歩くように促した。
1回目は徐々に脚が重たく
なってくるけど早歩きが出来た。
2回目で彼の歩行は痛みがなくなった。
必要なエクササイズを覚えてもらい
施術は終了した。
病院で痛みが取れないと言われたても
俺は患者さんと向き合いたいと思っている。
だってそれには医師では分からない世界がある。
目に見えるものばかりが正しい
とは言えないのを俺は知っているからだ。
患者さんはいつでもそう願っている。
かつて俺は大学病院で、
「2度とあなたの腰痛は治らない。
一生痛みと付き合って生きてください。
スポーツ?無理無理、車椅子生活
になっても責任取れませんよ」
と冷たく言われたのを忘れない。
その後の俺は様ざまな治療法を試し、
全日本選手権に出場するまで回復を見せた。
人の身体は無限大の可能性を秘めている。
だから痛みを諦めないで施術している。
ヘルニアや脊柱管狭窄症、そしてガンでさえ
痛みが治らない理由にならない。
そう思いたい。
看護学生の頃に当然習った知識である
医学的には治らないとしていたとしても。
技術によって、願いによって、
そして祈りによって癒されるとしたら
俺の世界の腰痛を治したいという夢は
グッと現実味を帯びてくる。
そう思っているんだ。
【重症腰痛】脊柱管狭窄症ヘルニア末期癌の腰痛を治せ
https://youtu.be/w-8ENXmIKVA