世界の天才ピアニストの音色が変わる施術 | 世界を股にかける腰痛治療家 Ken Yamamotoのブログ

世界を股にかける腰痛治療家 Ken Yamamotoのブログ

Ken Yamamotoは世界を股にかける腰痛治療家であり腰痛研究家でもあります。
 『世界中から腰痛をなくしたい』
この想いからKen Yamamotoオリジナル治療法『Ken Yamamotoテクニック(KYメソッド)』ひとつをひっさげ、
世界中からのオファーに応える。

世田谷より

ピアノ演奏家で名高いルーマニア人ピアニストの
クリスティアン・アガピエさんの
自宅でコンサートが行われたんだ。
 
 
コロナの影響もあり席を離し
マスク着用でしかも観客席は3席だけ。
世界の一流ピアニストの演奏を俺は
3メートル背後の席から聞き入っていた。
 
 
当時のルーマニア自体が豊かな国ではなく
貧困状態で国の配給によって
生活を賄っていた幼少時代。
ルーマニア革命の戦火の中を
潜り抜け何とか生活をしていた。
政府の配給は日本では
考えられない量で家族が生活していた。
5人家族に1週間に卵5つだけの時もあったそうだ。
 
 
感情が込められた演奏が始まった。
ショパンの『革命』で実体験した戦火や
実弾の恐怖体験が伝わってきて鳥肌が立ち、
子犬のワルツでホッコリして
ノクターンでショパンらしさを堪能していた。
最後の華麗なる大円舞曲が終わると
立ち上がって拍手していた。
 
 
アンコールの夜想曲で更に感情を込めるように
右肘を大きく羽ばたくように
ピアノを奏でるクリスティアン・アガピエ
そのせいで右の背中が大きく見える。
 
 
つまり肩甲骨が後方変位してるのが分かった。
そして呼吸が浅くなっていき、
身体から汗が出ているのが分かった。
スタミナに問題ありかもしれない。
 
 
右手で主旋律を奏でて左手で伴奏する曲が多く、
右手で奏でる主旋律を意識的に感情を込めるから
こういった弾き方になるのだろうなと思っていた。
素晴らしい演奏を聴きながらも
どうしても背中の側弯が気になり
本人に確認してみたかった。
 
 
コンサート後の語らいの時に質問をしてみたんだ。
呼吸が浅いだろ?
右の背中や肩が辛くはないか?
姿勢をシャンとしようとすると
腰や背中が痛いんじゃないのか?
 
 
全てその通りだといった
クリスティアンは彼の先生を呼び寄せ
俺の指摘をクリスティアン自身が先生に伝え
「なぜそれを見抜けたのか?」
と聞かれ説明した。
 
 
彼の身体をみせて欲しい。
世界の一流ピアニストの身体を
みせてもらえる機会など皆無に等しいし
どうしても彼の役に立ちたい気持ちになったんだ。
 
 
芸術のためにカラダを
酷使しているクリスティアン。
彼から金のための芸術という意思が
1ミリも感じなかったんだ。
 
 
時々解剖学を学んでいると
俺にもそんなことが起きる。
人を癒すためだけに人生を
使いたいと思うことがある。
 
 
俺の頼みは聞かれ
ピアノに座る姿勢から分析しだした。
クリスティアンの姿勢が変われば
演奏も変わるに違いない。
 
 
俺は彼を寝かすと
バランスの悪さを指摘していった。
和室に寝かせ身体を観察する。
 
 
「クリスティアン見てごらん
君の足の親指の左右の長さの差を」
 
 
1センチ以上差がある親指を見て本人も
クリスティアンの先生も驚いていた。
 
 
「このアンバランス差はピアノの演奏に
かなりの影響を与えているはずです」
 
 
そう言うと俺はKYTで彼の身体を整えていき
5分後足の指の長さはピッタリ揃った。
 
 
「クリスティアン、よかったら
試してくれないか?ピアノを」
 
 
クリスティアンと先生ほピアノに戻ると
驚くほど素敵に変わった音色を聴かせてくれた。
変化に先生は仰け反っていたし
俺のような素人でも音の変化がよく分かったんだ。
 
 
更に彼は正しい姿勢をとるのが辛かったのだが、
それもたちまち正しい姿勢をとれる様になり、
更に音色が変化していった。
クリスティアンは一曲弾いてくれ
俺の心を豊かにしてくれた。
 
 

クリスティアンの先生は
一流が落ち目になっていくとき、
必ずフィジカルからやられていくんだ
と説明してくれた。
 
 
一流であるが故に誰からも
アドバイスをもらえなくなる。
そして一流たち、つまり天才たちは
自然にそれができてきたから、
なぜ自分にできて他の人は出来ないのか。
なぜ自分はそれが出来るのか
を考えて練習していない。
 
 
つまりできるのを感覚に頼って
センスで生きてきた人は、
なぜうまくいかなくなったのか判らなくなり
スランプから抜け出せなくなり
一流はそれ以下になり下級同様になり
埋もれて消えていくのだそうだ。
 
 
その多くはフィジカルから壊れていく。
それが分かっているのに
どうしたらいいのか分かっていなかった。
このままでは悪い癖がクリスティアンを
引っ張り上達しなくなるのを
先生は見抜いていたのだ。
 
 
フィジカルが崩れると軸が崩れ安定しなくなり、
やがて、なぜできなくなったのか
判らないままスランプに陥り、
一流から転がり落ちていくコースが見えていた。
 
 
まるで止まっている玉なのに
何度やっても同じ軌道を
描けないゴルファーの様だ。
彼らもフィジカルが安定していないから
止まっている玉なのに
打球が安定しないといわれている。 
 
 
クリスティアンの弱点を知っていた先生は、
見抜いた俺を感心してくれ
ありがたがってくれたのだけど、
俺こそKYTが思わぬ場所で
使ってもらえて嬉しかった。
 
 
アートの場合はピアノという道具を使って
感情を表現するのだけど、
安定したフィジカルが
あってこそ表現できるわけだ。
 
 
感情を込めた姿勢をとることができないと
その表現は指先にうまく伝わらなくなり
表現仕切れなくなる。
 
 
クリスティアンの先生は彼を次のステージに
引き上げたいと常日頃から考えておられた。
 
 
俺は定期的にまた身体をみていくことになった。
クリスティアンの奏でるショパンが好きになったし
いつでも生演奏を聴きたいと思っている。
 
 
思い切って身体をみせてくれと言ってよかった。
俺はクリスティアンに自宅に送られながら、
ラスベガスの格闘技イベントのメインイベンターの
施術を頼まれたことを思い出していた。
 
 
試合直前の大舞台でアップで疲れている選手を
寝かせて施術したのを思い出していた。
これって治療家にとって光栄であると裏腹に
とてつもないリスクをしょっていることになる。
 
 
もしも施術でミスると選手の勝利が遠のく。
また万が一があれば試合自体成立しなくなる。
ベガスでのメインイベンターの施術を
バックステージでしている時は
何とも思っていなかったが
帰国して、お前リスクを感じないのか?
と聞かれた時にはじめて怖くなったのを
思い出していたんだ。
 
 
一流ピアニストの身体は
非常に繊細に扱いたい身体だが、
いつも通りKYTを行う俺ってリスクに鈍い。
鈍いから成果が出せたともいえる。
選手やアーティストを扱う時は最新の注意が必要だ。
もちろん全ての患者さんの身体も同じことなのだが。
 
 
ゴールデンウィークの中、
みんなはどんな生活をしていますか?
 
 
予告していたハワイ大学医学部で
世話になっている助教授たちとの
『解剖学座段階』
は数字上およそ600名ほどの参加者がいたらしく
世間の解剖学に対する興味津々具合が
分かって講師陣とともに喜んでいました。
 
 
参加してくれた方がた。
ありがとうございました。
せっかく質問してくれたのに、
全ての質問に答えられなくて申し訳なかったです。
 
 
またライブを行ってて
非常にやりがいを感じたので今後、
単独やコラボでやることも
考えてみたいと思いました。
 
 
こうして文字や文章で語るのもいいのだけど、
話しを聞くほうが好きな人もいると思うし、
時代はそっちかもしれないと思ったんだよね。
どう思う?
 
 
ルーマニア大使館での演奏会
美空ひばりさんの川の流れのように

 


▼KenYamamotoテクニック DVD Level9
https://www.ken-yamamoto.com/level9/
 
▼原口准教授 DVD 下肢からみる身体の機能構造2
   原口准教授の証明 : 身体の歪み原因は下肢のアライメントにある
http://ken-yamamoto.com/haraguchi2/
 
▼Dr.ウエムラDVD なぜカイロプラクターは頚椎にこだわるのか?【頚椎編】
http://druemura.jp/uemura4/
 
▼若手治療家の悩みをバッサリ斬る!! 『下肢腰椎編』
【対談】Ken Yamamoto / Dr.ウエムラ / 原口准教授 / 野口博士(栄養学) vs 若手治療家
http://chiryouka.jp/bassari/
 
▼KenYamamotoテクニックDVD Level1・2
https://www.ken-yamamoto.com/level1-2/
 
▼KenYamamotoテクニック DVD Level3
https://www.ken-yamamoto.com/level3/
 
▼KenYamamotoテクニック DVD Level4
https://www.ken-yamamoto.com/level4/
 
▼KenYamamotoテクニック DVD Level5
https://www.ken-yamamoto.com/level5/
 
▼KenYamamotoテクニック DVD Level6
https://www.ken-yamamoto.com/level6/
 
▼KenYamamotoテクニック DVD Level7
https://www.ken-yamamoto.com/level7/
 
▼KenYamamotoテクニック DVD Level8
https://www.ken-yamamoto.com/level8/
 
▼Dr.ウエムラ DVD 胸椎編
https://ken-yamamoto.com/uemura/
 
▼Dr.ウエムラ DVD 腰椎編
https://ken-yamamoto.com/uemura2/index.html
 
▼Dr.ウエムラ DVD  四肢が体幹及び姿勢に及ぼす影響編
https://ken-yamamoto.com/uemura3/index.html

▼原口准教授による整復テクニック DVD
『下肢から診る身体の機能構造
  ~准教授が教える下肢の重要性と痛みの根本原因~』
https://ken-yamamoto.com/haraguchi/index.html
 
▼プロ治療家検査法DVD
https://ken-yamamoto.com/kensahou/