筋膜とホンモノのハムストリングの解剖学&ハワイ大学解剖実習次回開催日程 | 世界を股にかける腰痛治療家 Ken Yamamotoのブログ

世界を股にかける腰痛治療家 Ken Yamamotoのブログ

Ken Yamamotoは世界を股にかける腰痛治療家であり腰痛研究家でもあります。
 『世界中から腰痛をなくしたい』
この想いからKen Yamamotoオリジナル治療法『Ken Yamamotoテクニック(KYメソッド)』ひとつをひっさげ、
世界中からのオファーに応える。

《筋膜とホンモノのハムストリングの解剖学》
 
世界的脳神経系の権威である
ハワイ大学医学部の学部長は困っていた。
 
「うーーん Kenが連れてくる日本人治療家は
ユニークな質問が多くて私を困らせている。笑」
 
どんな質問も真摯に答えてくださる学部長は
ウチの中野くんのスットンキョな質問にも
10分もかけて答えてくださったんだ。
 
中野「マッサージはなんで気持ちいいんですか?」
 
俺としてはその現場にいれば
中野くんの口を塞ぎたい気持ちだった。
中野くんは大真面目でこの質問をしたそうなんだ。
 
確かに理論的になんで気持ち良いのかが言えるならば
聞いてみたいけどでも普通ココで聞くか??
驚いたことに教授はこの質問にもしっかりと
解答をくれ解決のヒントを沢山与えてくれたそうだ。
 
その他
腹膜が臓器と認められたという
記事を読んだという先生の質問にも

筋肉痛は何故起こるのか?
 
肉離れは切断された部位を近づけておくのが
最善の治療法であるけど、筋トレは
微細な筋繊維を切断していることから
なぜ筋トレの後はストレッチを推奨されているのか?
 
とかその他どんな質問にも
全て真剣に答えてくださったんだ。
世界的権威の脳神経系のドクターは
どんなに聞くまでも無いだろ?って質問にも
教授の知っている限りの答えを丁寧に答えてくれた。
 
有難いことに普通この学部長が授業をすることは
殆どないらしいけど俺がオーガナイズする
チームの時は毎回面倒見てくださっている。
 
ハワイ大学医学部人体解剖学実習室からこんにちは
KenYamamotoです。
5年もの間人体解剖学実習室でホンモノの
人体解剖学を学んできたというのに、
未だに新たな発見があるのには驚かされる。
今日も驚いた内容をシェアをしたいなと思う。
 
流行りの『筋膜』って言葉があるけど
どんなイメージで思ってる?
今回の初めての参加の治療家に聞いてみたんだ。

「筋肉を包んでるのが筋膜ですよね?」

という回答だった。
一般的には殆どの治療家がこんな感じだろ?
 
表皮、真皮、皮下組織、脂肪組織
その下に筋肉を巻いた筋膜があるって感じだ。
この答えはあっている様で的を得ていない。
 
ヤァ元気?うん元気だよ あなたは?
みたいな曖昧なファジーな感じすぎる。
 
みんなが思っている筋肉を巻く膜も筋膜と言うけど
実は表皮、真皮、皮下組織、脂肪組織の浅い部分までを
スーパーファシャとメディカルでは呼んでいるようだ。
(ファシャ=筋膜だ)
 
脂肪組織の筋肉寄りになっていくと
繊維が多くなっていく。
ココをディープファシャといって
分類的にはココで2層目となる。
 
更にこの下にはファシャラタ(大腿部の場合)
というストッキング状のパッツンパッツンの
まるでストッキングの様な筋膜がある。
 
このファシャラタは大腿四頭筋を入れる部屋と
内転筋郡を入れる部屋と
ハムストリングを入れる部屋の壁も作っている。
その下にあるのが筋肉自体を巻いている
皆が思っている筋膜が存在する。
 
ファシャラタは硬めのストッキング状の組織。
それより上に2種類の筋膜
(スーパーファシャとディープファシャ)がある。
 
この外側、つまり表皮からファシャラタの中の
筋肉を取り巻いている筋膜に対するアプローチが
かなり難しいことがわかってしまった。
 
「厚い外層の2種類の筋膜の下にファシャラタ
がありその下の筋膜を狙うのは無理だ」
と受講生の誰かが言った。
 
俺もそうかも知れないと思ってしまった。
だって、あまりにも深く、深いだけではなく
ファシャラタを観察した人はわかるけど
ツルッツルというかヌルヌルになっていて
しっかりと狙った位置に指が入り、
しかも筋肉を巻く筋膜にアプローチできるのか
疑問に思えてならなかったんだ。
実物を見れば誰でもそう思うはずだ。
 
ファシャラタを外すとハムストリングが現れた。
それを観察して驚いたことにハムストリングの
起始と停止は教科書に載っているモノと違っていたんだ。
 
いやそれはそれで間違ってはないのだが、
曖昧なファジーな感じがする答えだ。
 
確かに坐骨結節からスタートした
ハムストリングは脛骨と腓骨頭に伸びていった。
もしもハムストリングの起始が坐骨結節だけでない
と言ったら皆は驚くのではないだろうか。
 
ハムストリングの起始は実は坐骨結節だけでなかったんだ。
よーーーーく観察するとなんとぶったまげた。
ハムストリングの筋繊維は所々でファシャラタ
を起始として下方へ向かっていたんだ。
 
つまりその筋組織はファシャラタとハムストリングを
あまりスライディングが起こらない様にする組織にも
見える筋繊維があった。
 
いや、もしくは過激なストレッチをしても
ズレない為のアンカーなのかも知れない。
この発見は俺の中で革命的だった。
 
俺が思っていたのはファシャラタの中を
ハムストリングが滑走しているイメージだったんだ。
アンカーが付いていたら滑走できる範囲は極端に狭まるな。
カラダが硬いヒトが前屈をする様にハムストリングを
伸ばすストレッチをすると次の日とかに
筋肉痛になるのはココも関係あるのかな。とか
 
ファシャラタがパッツンパッツンの組織なのは
こうった微細な筋繊維がストレスを与えているから
厚く丈夫なファシャができるのかなとか
仮説が5個も10個も出来上がってしまった。
 
毎回未だに発見がある人体解剖学実習室は本当にヤバいな。
それを毎日忙しいなか教授が自ら解答やヒントを
与えてくれるこの大学の医学部実習室のトリコに
今回もなってしまっている。
 
誰も彼もがもう解剖学に
飽きたとしても俺は絶対に飽きない。
新たな発見があるたびに自分が
確実に成長しているのがわかるから。
誰も受講しなかったとしても俺1人でも
受講し続けたいと思っているんだ。
 
【次回のハワイ大学解剖実習&KYTベーシックハワイセミナーの日程が決定しました】
1月15日PM12時からこのFacebookページ及びメールマガジンより募集開始致します。
 
【日程】
ハワイ大学解剖実習2017年6月30日〜7月2日
KYTベーシックセミナー&フォローアップセミナー2017年6月28日〜29日
詳細は1月15日PM12時の募集案内をご覧ください。
 
今回のハワイ大学解剖実習の前日ミーティングの様子をご覧ください。


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