古き良き日本。があったよ。 | 世界を股にかける腰痛治療家 Ken Yamamotoのブログ

世界を股にかける腰痛治療家 Ken Yamamotoのブログ

Ken Yamamotoは世界を股にかける腰痛治療家であり腰痛研究家でもあります。
 『世界中から腰痛をなくしたい』
この想いからKen Yamamotoオリジナル治療法『Ken Yamamotoテクニック(KYメソッド)』ひとつをひっさげ、
世界中からのオファーに応える。

涙が止まらなかった。
鼻を突く酷い匂いの場所でクルマを乗り換え、
ナボダスというディープなマニラへジプニーは進むんだ。

ホントに街全体が臭い。
浅く呼吸するしか手立てが無いほどで、
大きく吸い込むと自然と涙が出てくるんだ。

人間の嗅覚ほど柔軟な部位はないとも言われるけど、
その通り不思議なコトにそのうち匂いは気にならなくなった。

先日も書いたが、孤児院やスラム街の知り合いを
ただ食べ物や文具を渡す援助をするのでなく、
自立出来るような仕組みを提供してみては
という作戦に変更したんだ。

実際にフィリピンの人と知り合うと、
なんか仕事ないか?仕事くれないか?
と相談されるんだ。
こんなのはどうだろうか?と
相談に乗りその人の解答を共に探すんだ。

話はじっくりするのがイイ。
「君の家に泊めてくれないか?
話をジックリしようじゃないか」

「え、まさか泊まるんですか?」

「泊めてくれるなら行く」

「でも、危ないですよ。ここはマニラですから。
日々殺人事件が起こるし特に私達が住む街は
あなたが来るようなところじゃないです」

人生アドベンチャー。
アドベンチャーとは映画やテレビの
中だけで楽しむものじゃない。
実際にバッサバッサとジャングルを
切り開くようなスリルを味合わなければ
アドベンチャー好きを語る資格はない。
俺はまだアドベンチャー3級位だろうか。

最近良くしてくださる亀井先生によると
「生きている方が奇跡」という言葉を戴いたが
リアルに危険とスリルを体感できると思うと
背中がゾクゾクするのが止まらなかった。

①きったない格好をするコト
②貴重品はホテルに置いてくるコト
③何が何でも私から離れないコト
④iPhoneはフィリピン人に見せてはいけない。
 特にジプニーの中では。
 取り上げられて刺される可能性あり。
⑤全ては自己責任。

ok?
「モチロンOKだ」
よし行こう!
その前に遺書ではないが、
ジャーマネ藤田と中野宛に
何かあったら会社を頼んだ。
とだけmailしておいた。

こうしてやって来たんだ。
涙が止まらなかった。
鼻をつく酷い匂いの場所でクルマを乗り換え
ナボダスと言うディープなマニラへジプニーは進むんだ。
ホントに街全体が臭い。
浅く呼吸するしか手立てが無いほどで、
大きく吸い込むと自然と涙が出てくるんだ。

ジプニーの背中をドンドンと
二回叩くとジプニーは乱暴に止まった。
そこで降りて歩いていく。
置いて行かれないようにiPhoneを
ポケットに確認し慌てて追いかける俺。

スラムまでいかないがほぼセミスラムの
この地域はホントに汚ないんだ。

迷路のような路地裏を何度も曲がり、
あぁ、これはハグれたら一生出れないな(-_-;)
というくらい何度も曲がった。
バイクがすれ違えない程の路地をだ。
「Kenコッチだ」

隙をみてiPhoneでこのスラム街を
撮影しようとしたら叱られた。

ホテルをでて2時間かけてついた家は
ホントにホントに汚く小さく、
そしてなんというか子供のころ作った
秘密基地そのもののイメージがそれだった。

ハシゴのような階段で中二階に上がり、
更に急なハシゴを使って屋上に上がれる。
ココに7人が寄り添って暮らしているんだ。

以前聴いたのは6人だったが実際は7人
部屋なんかなく7人が一列に川の字というか
7本川とでも言うのかそんな感じで寝ているんだ。

フィリピンスタイルは
核家族でなく寄り添うスタイル。
秘密なんか持てないくらいプライベートがない。
だから余計絆が深まるようだ。
悩み事は皆で解決するらしい。

日本のように1人一部屋が当たり前の
世界を話すと呆れられた。
絆の話になった。この話は長かった。

出されたコーヒーを呑んだ辺りから
お腹がゆるくなったのを感じた。
この水って、、、。
一度トイレに入ったがどうやって
用をたすのか戸惑う便所だった。

屋上で蚊をパチンとやりながら暫く話をした。
親戚のおばさんもやって来て話を聴いた。

チョッと聴いて。
パンを焼く機械があるんだ。日本に。
とても簡単で誰にでもできる。
ソレを使ってパンを焼けるんだよ。

「それは美味しいの?」

モチロン

「それは簡単なの?」

そうだ。誰にでも出来るんだ。

「それはイイわね。パン好きだから」

ちがーう!食うんじゃない売るんだ。
ビジネスの話だよ。

話はながくかかった。
理解は難しそうだった。

「ところでウチの娘がマッサージ師として
アメリカに来年から行くと言っていて
とても心配なのよ。フィリピンで仕事
してくれないかしらと思ってるのよ」
と親戚のおばさんが言った。

チョッとチョッとチョッと~早く言ってよ。
身内にセラピストが居たなんて。

「KYTと言うものがあるんだ。おばさん」

そこから話は更に長くなった。
今度は府に落ちたらしく大きく頷いて居た。
今度来るときに娘にあってくれと言われた。
KYTを覚えさせればアメリカンドリームどころか
マニラドリームだって起こせるに違いない。

台風2号が発生し暴風域に達したのか
とにかく雨風が半端ない。
しかもトタン屋根のために正に
小学生のときに作った秘密基地の
トタン屋根が鮮明に蘇って来た。

「Ken.ここで寝なさい」
と一番壁側の寝床を与えられた。

小学生のころ友達と基地で雨を凌いだのを思い出す。
懐かしい想い出が蘇り、良い話し合いが出来、
そして危険とスリルを味わい素晴らしい一日になった。

余りにも激しい雨漏りの音と
回り続ける扇風機の轟音と
トタン屋根に当たる暴風雨の音と
オヤジさんのスッゲーいびきで
とても寝れないけど
昔の日本の家もこんな感じだったんだろうな。
大家族で皆で寝て居たんだろうな。

なんて想像を楽しみ、
またKYTがフィリピンでも広がる足がかりを
見つけたのかも知れないという想いもあり
色々合わさって興奮して眠れそうにないでいるんだ。
 
 
Dr.ウエムラとKen Yamamotoから大事な発表です。
http://www.ken-yamamoto.com/uemura2/index.html
 
 
第1話~第4話を見逃した方はこちらから
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