KYTセミナーの世界ツアーを終えて、
セミナーで集めたお金をそのまま
フィリピンに持ってきた。
孤児院やスラムの人々に品物に変えて
持って行くつもりだったんだ。
ところが孤児院の先生とはすれ違いで
会うコトが出来ず募金の使い道は
次回に持越しになってしまった。
世界で、セミナーを行い
その収益を孤児たちに使う。
このプロジェクトはもう4年目になるけど、
俺は気が付いたね！
皆がセミナーに参加してくれたお金を
パンや文房具に使ってしまうのは少し勿体無いって。
支援を渡し続けていくといずれ自立困難になっていく。
少し大袈裟に聞こえるかも知れないけど
コレは地球上すべての法則に近いかもしれない。
例えば
お年寄りの介護も自分で出来そうな
日常生活動作は見守り介助という言葉がある様に
転びそうになったとき以外は手を貸さない。
コレが本当の自立支援となるからだ。
日本がよく行っている貧困国への支援も
お金をあげてばかりではいけない。
その国に産業など提案提供することこそ
援助となるはずだ。
日本はナゼかお金をばら撒き続けているが。
国単位ではなく個の場合でも働ける人ならば
金を提供するのではなく仕事を与えなければ
いけないと思っている。
そうでなければ黙っていてもお金が貰えたり、
黙っていてもパンやスープが貰えたら
働く気力すら奪うことになりかねない。
次回スラムの方々に会って話をしようと
考えているのは正に働く提案だ。
自ら稼ぐことの教育だ。
こういった方々と接するときに
気をつけているのは、
俺は上であんたらは下だ。
という態度を一切取らないこと。
上下関係なんか存在しない
福沢諭吉理論の実践なんだ。
高圧的な態度はナシ。
そんなの爽やかじゃないもん。
提案は幾つかある。
・日本のテクノロジーを使いながら
あるモノを作りソレを売る。
・ある建物を買取りそこで
宿を作り仕事を提供してみる。
・KYTを教え込んでみてスラムの街を
脱出できるように1日1500円稼げるようになる。
などアイデアはいくつでもある。
フィリピン人の平均月収
は3～4万円未満が多い。
デパートの店員をしている
この家族の一人は3万円程の月収だった。
この子のお宅に連れて行って貰った。
酷い匂いのスラム街を越えた先の
セミ・スラムとでも言える程酷い街だった。
クルマから降りるのに躊躇
してしまう程の街だったんだ。
4畳間に無理やりハシゴを取り付け二階を作り
トタン屋根を無理くり合わせ雨を凌いでいる。
子供の頃作った俺の秘密基地そのままの
小屋に無理くり6人が寝ているんだ。
デパートで働く子と母親が
魚屋で働いて生活費を賄っている。
オヤジさんは足を怪我して運転手の
仕事をクビになってしまった。
一緒に住んでいる従兄弟の兄ちゃんは
ホテルの専門学校を卒業して掃除の仕事を
貰う為に研修期間3ヶ月の途中だった。
研修期間中はお金が貰えない。
その下に小さい子供がいる。
四畳半に6人が無理くり
小さく川の字で寝ているのだそうだ。
もちろんクーラーなどない。
ギリ扇風機があったくらいだ。
このスラムの一家族を変えられたら、
俺の何かが変わる気がするんだ。
フィリピンでビジネスをするから
助けてくれないだろうか？
と接してみようとおもう。
これがあっているのか
間違った方法なのかはまだ分からない。
ただ世界中の治療家の皆から預かった
尊いお金を有効に使いたいんだ。
来月行われるハワイの解剖学実習の為に
解剖学の復習をマニラで始めたところだ。
日々の治療の為に
必ず必要になるのが人体解剖学。
沢山の質問を考えて全てクリア
にしてハワイから戻る予定だ。
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