またその競技に戻るコトを指すが
引退するのに十二分に迷い決断し競技を離れる。

離れた所からその競技を見る。
試合を見ながら俺ならこう言う試合運びをする。
と経験から考えてしまう。
なんでこの選手はココでこう言うミスをするのだろうか?
そう思うと沸々と湧いてくるのだろう
カツテの自分が輝いていた時代を思いだして情熱的になり、
そして俺なら彼の様な失敗はしない、俺なら出来ると思い、
カムバックを果たす選手が多いのではないだろうか。
かつての名選手でも試合から離れると試合感が失われる。
だから久しぶりの試合は細心の注意が必要だ。
見えているのに避けられない、
見えているのにカラダが反応できない。
そんな現象が起るんだ。
あれ?俺はこんな物も反応できないのか?
試合中にそう思ってしまったら
心はパニックに陥りもっと避けれなくなる。
先にそれを想わせたら有利に試合を
ススメる事が出来るかもしれない。
昨夜の格闘技のイベントでもその現象が起きた。
昨夜はカムバックの選手にもついた。
選手と苦楽を共にして来た。
だから選手と共に入場しリングに乗り込んだ。
飛ぶ鳥を落とす勢いの選手とのカムバック戦で組まれた。
対戦相手は若く上り調子
カムバックだからといって甘いカードは組まれない。
悔しかった。結果は最悪な結果になった。
試合後彼は 「先生、すいません」
と言うと、下を向いて黙ってしまった。
俺もなんと声をかけていいのか分からず選手控え室を出た。

この日は5人の選手のケアを行った。
みな頑張った。
しかし頑張ったからと言って成果が
出るというわけではないのがスポーツだ。
スポーツとは優劣を付けるものだから仕方が無い。
白か黒が付くのだ。 中途半端なグレーなんて色は無い。
スポットライトを最後まで浴びたかったら勝つしか無いんだ。
その中でもヒトキワ輝いていたオトコがいる。
金原正徳選手だ。
彼はあの山本キッド選手を破り一気に有名になった。
次はアメリカで試合をするコトになるだろう。
俺はすべてのクライアントさんの味方でいたい。
カラダを癒すだけでなく
ハートで付き合って行きたいと想ってるんだ。
苦楽を共にして、一緒に感動し一緒に泣き同調したい。
格闘技は孤独な闘いだけど
一緒に俺も闘っているつもりで接している。
減量のときは俺も飯を食わないときもある。
夜中だろうと有事のときは駆けつける。
勝ったときは共に喜び、
そうでないときはずっと無言ででもソバにツイている。
次の試合の勇気に結びつけられる存在でいたいと想っている。
明日も格闘技イベントで
最終試合メインイベント選手のセコンドの仕事をする。
最後まで見届けたいと想っている。
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