《忘備録》藍建て(仕込み)記録① | 草の縁

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草の糸をつくったり。草の糸で織ったり。草木で染めたり。
そんな“ものづくり”と“しぜん”をキーワードに
つらつらと書いていきますので、末長くよろしくお願いします。

型染作家の山口さんから

沖縄の琉球藍をいただいたので

徳島のすくも藍と一緒に木灰建ての

実験をしてみようかな。。。


ということで、忘備録として

記録しておきます。


◎琉球藍編


《材料》

琉球藍(泥藍) 1kg

水 10ℓ

水あめ 10g

泡盛 10㎖


こちらが、今回使う琉球藍。

生徒さんにいただいた古いもの、とか


中を開けてみる。

黒くてよく見えないけど、

下の方に泥藍が沈んでいます。


まずは沈殿藍をザルで濾しながら水で溶き、

さらに分量の水を追加して一晩置きます


液の色は、緑と茶色の中間くらい


一晩置いた上澄み液のpHは8.5くらい。
先日の染色で残った木灰汁を投入して
pHを上げてみた。



某先生によると
pH10.8からpH11くらいまでが
藍建てに適してるみたいなんだけど、
ちょっと上げすぎちゃったかなあ😅
まあ、手元の資料には
pH10.5〜11.5と書いてあるし
とりあえずこれで様子をみてみよう。


ということで、
泡盛と水あめを投入してまぜまぜ
仕込み完了!



◎すくも藍編


《材料》

すくも藍 500g

木灰 350g

熱湯 13ℓ


さて、お次はすくも藍。

草縁が数年前に大量購入した残りを使います。

鳥取は湿気が多くてカビやすいし

すぐに虫がついて

食べられたりしてしまうのですが

すくもは虫がつくこともなく

カビることもなく保存できるのが

大変ありがたいです。


すくも藍と木灰をバケツに入れて
熱湯を注いでよくかき混ぜる。


pHを見てみたら少し低かったので
木灰汁を足して
pH11くらいに調整してみました。


さて、これで仕込みは完了〜


山の天気は曇り空が多くて
なかなか気温が上がりませんが
ぶじに建ってくれるように
祈るばかりです🙏✨