宮古島の入れ墨 - ハジチ - | 草の縁

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草の糸をつくったり。草の糸で織ったり。草木で染めたり。
そんな“ものづくり”と“しぜん”をキーワードに
つらつらと書いていきますので、末長くよろしくお願いします。

宮古島では、そのむかし
女子が手に入れ墨を施す
風習があったといいます。
家族や友達、あるいは自分自身で
針で突いて描いたといわれ
ハジチ(針突き)と呼ぶそうです。




宮古島で働きはじめたばかりの頃
島人の板さんが

宮古上布の織り子たちは
手の甲に入れ墨をして
その図柄を見ながら
絣模様を織っていた

と話していて。
糸績み教室でその話をしてみると
今の若い世代では
その歴史を知っている人も少ないよー
とのこと。

60代くらいの板さんの
さらにそのおばあくらいの年代までは
残っていたみたいだけど
写真もないというので残念に思っていたら
宮古島市総合博物館にちゃんと
説明書きがありました。


やっぱり宮古島では、
宮古上布の文様を入れてたみたいですね






文様にはさまざまな種類があって
厄除け、魔除け
信仰的な意味合いが強いようですが
はた織りをする人たちにとっては
よい布が織れますように
機織りの技術が上達しますように
という祈りのような想いも
込められていたのかもしれませんね照れ