ほほえみ立木観音 | 草の縁

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草の糸をつくったり。草の糸で織ったり。草木で染めたり。
そんな“ものづくり”と“しぜん”をキーワードに
つらつらと書いていきますので、末長くよろしくお願いします。

去る4月29日(日)
ライターの先輩夫妻のご縁で、
栃木県珂川町馬頭の
乾徳寺へ行ってきました。

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お目当ては、仏彫師の
岡倉石朋さんが制作したという
「ほほえみ立木観音」の
開眼入仏法要です。

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岡倉さんは、おじいさんが
岡倉天心の弟さんなのだとか。
刺子のような羽織りもキマってます!
か~っこい~☆

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乾徳寺はもともと武茂城主の菩提寺。
四季折々の美しい自然と
ほほえみにあふれた素敵なお寺です。

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お寺の参道にある
樹齢330年のサワラの大木が
伐採されたのは、昨年3月のこと。
奇しくも東日本大震災が発生する
5日前のことだったそうです。

岡倉さんは、
震災の犠牲者の供養と復興を願い
高さ2mの切り株に
観音様を彫りはじめました。

それから約1年……。
いよいよ開眼です!

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アップ渾身のひと振りで
目を入れる岡倉さん。

観音様のまわりには、
百体のかわいらしいほとけ様たち。

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これら百体のほとけ様は
誰でも奉納できるようになっていて
建立費の一部は震災の復興支援として
寄付されるんだとか。

photo:12



やさしくほほえむ立木観音様。
これからずーっと訪れる人たちを
あたたけ見守っていくのですね!