幕間を挟んでいよいよクライマックスの「奥殿」の場。藤十郎さんの登場だ。
先の二幕では、1階でも空席が目立ったていたのだが、ほとんど埋まっていた。みんな藤十郎さんがお目当てなのね。
一度観ているが、今度は前の場から気持ちが続いているので、それぞれの演技がどういう心持ちでやっている(やろうとしている)かが伝わりやすかった。ま、素人にはそんな気がしただけなんだけど(^_^;)
我が子の死を嘆き、嘆きつつ「出かしゃった」と褒める。このクドキの部分は、歌舞伎座の時より抑え気味だったように思うが、むしろよかったと感じました。隣のおばあちゃん、ハンカチを目に当てて泣いてらっしゃる。(それまで結構寝てたんだけどね
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)この後は、縁の下で、悪役・仁木弾正と荒獅子男之助の対決があって、橋之助さんの仁木弾正がなかなかの迫力。
ここで短い幕間を挟んで、最後の2幕は物語の解決編。若君派と仁木弾正の悪い側とが、門註所で対決。若君派が敗訴しそうになるところへ、細川勝元というヒーローが登場。これが大岡越前よろしく、悪人側を論理的に問い詰めて、見事な逆転勝訴となる。こういうの中村梅玉さんにぴったりだなあ。
最後の場では仁木が討たれて、判りやすい悪が滅んでめでたしめでたしという勧善懲悪ストーリー。爽やかで気分よく終わるのだが、政岡の悲劇がどっかいってしまうのが何だかな~と。
いや、でも通しで観るのは本当にいいですね。歌舞伎座大好きだけど、この点では国立劇場は素晴らしいと思います。

