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《相談内容》
ノートで購読させて頂いているコンビニを自営している５４才男性です。はじめての質問です。
いつも為になるお話をありがとうございます。
自分は恋愛で悩んでいる訳でもコミニュケーション不足で悩んでいる訳でもありませんが、人から深く信頼されたり親友とまで言えるような人間関係構築が苦手な自覚があり、特に仕事の人間関係の構築にも役立ちそうかな、と考えて購読させて頂いております。
本題の質問ですが、くじらさんのお話の中で「これは恋愛だけでなく、普段の仕事や友人関係の構築にも必要な事だ。」という下りが度々あると思うのですが、「その人のありのままを愛する」や「求めるのではなく与え続ける」など、恋愛面ではなるほどと思うのですが、仕事の人間関係となるとどうしても生産性の問題から最低限のレベルの仕事は求めざるを得ませんし、あまりミスが多いとお客様に迷惑も掛けてしまいます。
一方でスタッフ全員、人としては愛すべき可愛い部下だと思っていますが、前述のとおりどうしても本人の成長や改善を求めてしまう自分がいて悩んでいます。
そこで、やっぱり恋愛と仕事では考え方が変わるのでしょうか？それとも、人と人のつきあい方という意味では基本は同じで、解釈方法が違うのでしょうか？
恋愛相談というには少し違いますが、もしもくじらさんのご意見を頂戴できれば嬉しいです。
【くじらの人生相談】
もちろん、恋愛と仕事では考え方は違うだろう。
なぜなら時給が発生しているからだ笑。
経済的合理性の上に成り立っている仕事と、愛の関係を一緒には出来ない。
時給なんかもらえなくても恋人とは一緒にいたいだろう。
仕事では時給を払っている分、能力を求めたくなるのは当然だ。
スタッフの存在をありのまま愛しているわけではないだろう笑。
スタッフ側もオーナーの存在をありのまま愛しているわけではなく、大部分の目的はお金のはずだ。
この点が恋愛と仕事の関係では大きく違う。
まあ、ここを一緒にしてしまって経済的合理性だけを重視して結婚し、離婚する夫婦が後を絶たないのも現実だ笑。
経済的合理性だけで夫婦なんて成り立たないのだ。
ただし、バランスは違えど共通点はある。
仕事でも恋愛でも言えるのは、「自分と同じ能力を求める」と関係を苦しくさせるということだ。
人はみんな違う。見た目も能力も違う。
能力が高いことを自分の手柄みたいに言う人が多いが、半分は遺伝によるものだ。
ここに謙虚さを持つことが大事だろう。
自分には当たり前に出来ることが他の人には難しかったりする。
逆もあるだろう。
自分には10の力でやっと成し遂げられることが別の人には1の力で出来てしまうこともある。
努力と成果は比例しないのだ。
iPhoneを開発したスティーブ・ジョブズは現代では偉人だが、1万年前なら獲物を取れない「もやしっ子」扱いかもしれない笑。
自分の能力がたまたま時代に合っていたという運もあるのだ。
コンビニの仕事ではそこまで高い能力を求められることはないだろうが、これが難しい人もいる。
どの程度まで許せるかはあなたの愛であり、余裕だろう。
そのスタッフをクビにせず、本人に合ったやり方を工夫して見つけるまで寄り添えるのはあなたの体力や経済力からくる余裕だ。
強さとも言える。
つまり、誰かに優しくするには自分が強くなるしかない。
スタッフに優しくなるには、オーナーに余裕がないと無理なのだ。
ギリギリの経営では、能力が低い人を雇う余裕もないし、そんな人が育つまで待てないだろう。
あなたは雇用を生み出してる時点でだいぶ強い。
その上で、さらにスタッフに優しくしたいならばもっと強くなるしかない。
「しょうがねーやつだなー」とマイナス面を笑ってやれるのは愛の強さなのだ。
オレはそう思っちゃうんだよね
恋愛マスターくじら
P.S
強い人にも弱い人にも悩みはありますね
お互いに謙虚でありたいものです
