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恋人が病気だったらどうしますか？
昔見た映画で、付き合い始めた彼女がパーキンソン病のステージ１だという設定のものがあった。
ステージ１の症状はまだ比較的軽く、手が震える程度だ。
しかし、パーキンソン病は進行性の病気だから、スピードはわからないけど、おそらくこれからどんどん悪くなっていく。
治療法もない。
この映画ではそんな彼女と付き合っていきますか？というのが大きなテーマだった。
映画の中で主人公の男性が、パーキンソン病のステージ４の妻を持つ男の人にアドバイスを求めるシーンがあった。
その人が言った言葉が、
「ヒーローになりたい気持ちもわかるが、私からのアドバイスとしては一つだ。健康な女と結婚しろ。旅行にすら行けないぞ」
うる覚えだが確かこんなニュアンスのことを言っていた。
その旦那さんの、何十年と病気の奥さんを介護し続けてきた現実の言葉は重い。
愛だの恋だの言ってられない現実がそこにはあるだろう。
この映画の主人公は最終的にはこの彼女と生きていくことを選んだ。
その後は描かれていないが、まあ中々に大変な人生が待っていたとは思う。
この主人公の決断に対して、映画だからまあそうなるよねとか、馬鹿な選択だとか、現実はそんな甘くないとか、ヒーローになりたいだけだろうとか色々感想はあるだろうけど、オレはちょっとわかるんだよね。
彼女と関わる前だったら、そういう打算的な判断もできるだろうけど、もうすでに関わっちゃってるわけだからね。
関わって、影響を与え合って、好きになってて、そこでの判断だからさ
現実がどうこうというよりも、今がすでに現実の現在進行形なわけでね。
そこで彼女と一緒にならなかったら旅行もたくさん行けるとかあんまり考えないかなって思う。
そもそも今そんなに旅行してないんだったら、この先もそんな頻繁に旅行しないだろうしね笑
こういう「もしも」の人生の想定ってあんまり意味ないかなって思うんだよね。
彼女と関わってる以上、彼女と何ができるかって考える。
できないものを悲観してもしょうがない。
こういうのは病気に限らず、石油王と結婚できなかったからプライベートジェットでの移動はあきらめないといけないって考えるようなもんでね。
その選択肢ははじめから持ってないよっていう。
だから別に恋人のせいで何かをあきらめるって発想があんまりないかなって。
まあオレはずっと芸人とかやってきてるから人生の想定自体をあんまりしたことがないしね。思い通りにいかないことのほうがノーマルだったから笑
その都度やれることをやっていこうって考えるのが染み付いてるのかな。
人生の想定をしすぎる人は、恋人が病気だったりすると恋人のせいで色んなことをあきらめさせられてるって思考になるのかもね。
でもこういう人はたぶん、この恋人と付き合わなくても、その想定どおりの人生は歩めないと思うんだよねw
また別のことで悩んで大して行動しないまま歳とるだけだと思う。
無責任だって思う人もいるかもしれないけど、未来の責任なんて誰にも取れないからさ。
無責任に歩き始めることが可能性を生むんじゃないかな。
愛は余計な選択肢を持つよりも、無我夢中でいいと思う。
たとえ、周りから見たら大変な人生だったとしても、愛する人のために没頭できていたとしたらそれは幸せなんじゃないかなって。
オレはそう思っちゃうんだよね
恋愛マスターくじら
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