芸人仲間「西麻布ヒルズ」の桜井市長から電話があった


「くじらさん明日の夜ジャグジー付きのカラオケボックスで飲み会あるんですけど行きません?」


「おお~行くよ」最近お酒がおいしくてしょうがないオレは快諾


面子は前日も一緒だった「小笠原まさや」君と「亀子のぶお」も来るという


全員芸人だから楽しそうだ


すると桜井市長「くじらさん一応釣りの衣装持ってきてもらえます?」


「え?飲み会でしょ?なんで?まぁ良いけど」ちょっと疑問に思ったが深く考えずに翌日みんなで待ち合わせ、会場のカラオケボックスへ


着いたら何やら出迎えの人が…


何故ただの飲み会に出迎えが?


するとその人「着替えはこちらで大丈夫でしょうか?」


「は?」


「今、中でみんな芸人さんの余興楽しみにしてますんで~順番はどうされます?」


ここでやっと気付いた…


「桜井市長!話が違うじゃねーか!これじゃ只の余興の営業だろ!」


「アレ?おかしいすね」


「おかしいすねじゃねーよ!知ってたくせに!」


まぁでもこんな無茶苦茶なとこが桜井市長の面白いとこでありオレは桜井市長の芸風が大好きなのですぐに切り換えて前向きに取り組むことにする


こういうキツイ状況の現場の、出番前のとっさの打ち合わせで芸人同士に生まれる妙な連帯感がたまらなく好きだ


同じ矢面に立つ戦友だ


傍観者には一生わからないであろう魂の連帯感


この日もなんとか乗り切った


その後の飲み会では良い出会いもあり朝までバカ騒ぎ


今日もくだらなくてしょうがない一日だったけど悪くなかったな


あ~あ結局桜井市長に感謝しちゃってるよ