映画「手紙」を見た。
東野圭吾ファンのオレはもちろん原作も読んでいる。だいたいの場合、本を読んでから映画を見ると劣化したように感じるもんだけどこの作品はそんなこと無かった。
時間の関係上多少は感じるとこはあったけどそれでも良かった。
この作品は今まで思いもしなかったことを考えさせられるはなし。
こっから先は少しだけ内容に触れるので嫌な人は読まないで下さい。
主人公の兄が弟の学費を払うために強盗殺人を犯し刑務所に入る。
主人公は身内に犯罪者がいるというだけで本人には何の罪もなくても社会から様々な差別を受ける。
それはもう本当に様々な。罪を犯すということは自分だけが刑務所に入って服役していれば済むということではなく、刑務所にいる間いやそれ以後もまわりの人々に迷惑をかけつづける。それは言い換えれば罪を犯し続けるということを意味する。
オレは個人の犯罪なんて個人の問題でその個人が責任をとって終わるもんだと思い込んでいた。
この作品を読んでそうではないんだということが痛いほどわかった。
是非一度は読んだり見たりする価値のある作品だと思われます。
やっぱり東野圭吾氏は凄いね。最近の作品は相変わらず構成力は素晴らしいがその上問題提起まで投げかけてくる。
そういや映画版手紙と原作の手紙の最大の違いは主人公の設定が原作はミュージシャンを目指す設定だったけど映画版はお笑い芸人を目指す設定だった。
そこだけ微妙に感情移入できなかった。
やっぱりお笑いの世界を知りすぎていてリアルに見れなかったのかな。
知り合いの芸人さんもたくさん出てたし。でも東野作品に出れるなんて羨ましいね。
見終って映画館のロビーで高校生のカップルに声をかけられた。
「テレビに出てる人ですよね?」
「ボク凄いファンなんです一緒にシャメ撮って下さい!」
(彼氏とオレのツーショット撮影)
「ありがとうございました!応援してます(握手)」………一度もくじらっていう名前が出てこなかった。凄いファンではないんだろうなと思った。
もっと頑張らないととも思った。
明日は岐阜のリオワールドというとこでイベントやります。岐阜でオレに興味のある人がいたら是非来てください。11時と16時の2ステージです。ではでは