2024年12月5日 泌尿器科受診して検査のたくさんの検査の予約をしてもらい、その後は京都と九州の往復くりかえしました。どっちの家も駅から近いので3時間半の新幹線車中を暇つぶしさえすれば移動は楽ちん。

12月8日金曜日に胸腹部造影CT検査。絶食で病院へ。CT室でCTのベッドに横たわって注射する前のCT(単純CTと呼ぶ)を1分程度で。CTのリング状の機械が動いてくれるので痛くもかゆくもない。そのあとに看護師さんが入ってきて右腕に点滴の注射針さして造影剤注入の機械につないで造影剤注射しながらの撮影(造影CTと呼ぶ)。造影剤が右腕から入っていって胸、お腹、下腹部と暖かい何かが体をめぐるのがわかります。痛くもないし不快でもありません。あっという間に終了です。

12月13日水曜日に下腹部造影MRI検査、こちらの単純MRI撮影してから看護師さんがやってきて造影剤を注射。造影MRIも痛くもありませんがMRIは狭い機械に潜り込む感じと検査時間が30分ぐらいかかって長いことがやや不快です。

12月18日月曜日前立腺生検。これが一番辛かった。先生からは経直腸生検と経会陰生検と二つの方法があり経会陰はとても痛いので経直腸で行いますと説明受けていた。

1日前から飲酒禁止ですが、飲みたい気にはまだなれずに3日前から禁酒。前日夜に軽い下剤服用。病院に行ってまたもや寒ーい外来待合で1-2時間待ってPM3時過ぎに外来横のエコー室へ。看護師さんの指示で着替えなしでお尻を出してベッドで横向きになります。若い先生(見えないので多分)がやってきて麻酔しますと言って肛門のすぐ上の尾てい骨(仙骨麻酔)にチクッ。すべてが自分の後ろの見えないところで行われていて今まで注射されたことがない肛門の上に針さされて、ものすごく痛い。すぐに超音波検査(エコー)プローブ(棒状の柄のようなもの)を肛門から挿入。太さは1㎝程度らしいのですが、中でグリグリするのでバナナ入れられたような(入れられたことないけど)苦痛が。そのプローブ越しに前立腺見ながら生検の針を直腸の壁のむこうの前立腺に差し込んで12か所「パチン」「パチン」と細胞を採取していきます。直腸をさしたり前立腺の細胞とるときの痛みはありませんが、プローブをグリグリするのがとても痛い。麻酔効いていないんじゃないか?冷や汗出てきた。15分程度で生検は終了して「最後に直腸診です」と言って痛みの余韻が残る私の肛門からまた指を入れてグリグリ。痛ーい。意識が遠のいてきた。「終了です」の声と同時に看護師さんが仰向けにならせた僕の血圧測定。看護師さんが焦るのがわかる。「足の下に枕を入れます。安静にしてください」と。僕も医者だからわかりますよ。あまりの痛さで血管迷走神経反射(いわゆる失神)が起きて血圧70台ぐらいに下がっちゃたんでしょ。そんでショック体位取らせてんでしょ。わかりますよ医者だから。このまま心停止しないこともわかっちゃいるけどルート(点滴)ぐらい確保したらいいんじゃねーの、心停止したふりして脅かしてやろうか、と心で言いながら冷や汗拭いていたら血圧戻るの自覚。再度血圧測定して110とのこと。点滴室に移動して抗生剤点滴。30分程度で終わって血圧は120台に回復。帰宅となったが、肛門の痛みはまだ十分に残っていてガニ股前かがみ歩行、イテテテ、あー痛い。

前立腺生検のやばい合併症は生検後の急性前立腺炎です。直腸という大腸菌だらけの場所から無菌の前立腺に針を刺すので感染した場合には高熱などの炎症症状、重症化すると敗血症と言って全身の血液に細菌が回って命の危険があるほど。なので、3日間は安静、禁酒。7日間抗生剤(クラビット)内服。なので3日間は京都の自宅で安静にして一人過ごしました。発熱した場合にはすぐに来院して入院で抗生物質治療必要と言われていました。幸い発熱もなく12月21日に九州へ移動。その日から病院の業務再開しました。

ところが、クリスマス前寒波がやってきました。九州は暖かいはずとの思い込みがあり暖房器具も備え付けの小さなエアコンのみ。ダウンコートもない。寒い寒いと思いながら布団にくるまると、体中がガタガタ震えだした。九州に来ちゃったので京都の病院へ駆けつけることもできないし、知り合いもいないし、救急車よぼうかと考えながら布団にくるまって震えていると何とか暖かくなって眠りました。熱は出なかったようで前立腺に感染はなかったようでした。次に苦しめられたのが血尿です。血尿が数日続くことがあると説明書にありましたが、もともと無症状なので血尿を見るたびに病気になったことが自覚させられて気分が滅入っていきます。血尿は赤い尿がずーっと出るのではなくて排尿ので初めに赤い血液が混じる感じです。痛くはありませんが病気のことがそのとびに自覚させられて気がめいり続けます。癌なんだろーなー。咳出るし転移しているんじゃないだろうかなー。

世の中はクリスマス。こちらは血尿見ながら鬱うつ。

次回は12月26日 がんの告知です かえってすっきりします