高3冬休みはアルバイト(ファーストフード店)漬けの毎日

 

就職先はほぼ自衛隊に決まっていたので卒業までの3ヶ月はバイトの合間に遊びを入れる充実した日々を送る。

 

バイト先で知り合った友人から、自衛隊に関する情報を聞き最初に不安を覚えた。(友人兄が元自衛官であり信憑性が高い)

 

① 自衛隊は閉鎖的空間だから極端に理不尽な指導(鉄拳制裁)と団体責任(精神的苦痛)

② 好色者(所謂ホモ系)の存在による被害

今考えると大したことはなかったが、社会で起こっている事象は自衛隊でも起こっているといういわゆる「自衛隊は社会の縮図」的みたいなもんだ。

 だって社会にもパワハラ、モラハラはあるし、変?な人はいるからね。。

 

①の閉鎖的空間における理不尽な指導は慣れるしかしょうがない。正論で戦ってもそれは自衛隊の文化なんだからとあきらめるしかない。(大体、生活には一定の理不尽があるからこそ大きな問題なく回っているという事実)

でも慣れてしまえばそれに合わせるというか上手く相手の懐に入っていけば被害は少ないという生きる知恵を学んだ。

 

②の被害はこれは相手を見て(その要素をもつ人か否か、多分 お酒の場だとすぐわかるから防御線を張るとか)距離をとるしかない。

 

でも入隊前にはそんな対策知識なんてないから不安だったけど、極論、冷静な人間観察をすれば上手く立ち回る人がいるからその人のマネをすれば大丈夫だと思うよ。

 

長くなったので次は自衛隊に対する期待を

陰部、、、そして肛門、、、ここまで見るの?

 

自衛隊入隊前には自衛隊の医務室(部外で言う診療所とみたいな場所)で入隊時身体検査とよばれる身体の先天的な問題の有無の確認がある。

 

身長、体重、血圧、肺活量等々、最後に医官という自衛隊の医師に問診を受ける。この際、陰部と肛門をさらけ出し触診されるのである。その目的は性病歴確認だったりする。(今は実施していないらしいが)

 

ボクは四つん這いで肛門を開閉する屈辱的なポーズとらされ、そして肛門、陰部へ医官の食指が動く。陰嚢を引っ張られ肛門への硝子棒を挿入されたりと、初体験が激動的過ぎてカルチャーショックを受けた。

(その時のBGMが「エーゲ海の真珠/ポールモ-リア」で学校の給食の音楽を想像させられたり)

 

ちなみにボクは低体重だったので再検査時は事前に食堂で満腹になるまで詰め込みそして水をたらふく飲まされ条件付き合格でしたが、、

 

その前に、学科試験があるが、要求されるレベルが中学校卒業程度の学力なので全く問題はないと思う。択一式なので答えは絶対にあるから、、もし迷ったら5択(ア~オ)ならイを選べば確率的に大丈夫じゃないかと思う。

 

あと、作文問題(ボクたちの時はどんな自衛官になりたいか?だった。)があるが起承転結があれば大丈夫だと思う。(コツは起承転結区分ごと改行)そして結論の部分で自分の意見を主張できればgood!

 

最後に面接は、落とす試験じゃないので明確な志望動機と1~2週間前の国内外ニュースとそれに対する自分の意見があればOK

 

要約すると、

・入隊のテスト区分:①学科(国数理社英)②作文(400字原稿1~2枚)③身体検査、④面接

・各ポイント①学    科:公立高校入試問題のおさらいで十分

        ②作   文:起承転結区分で特に結論は浪花節調で(このテストに全精神を傾注してますとか。。)

        ③身体検査:痩せすぎとか太りすぎとかじゃなければ大丈夫

        ④面   接:明確な志望動機と国内外情勢とそれに対する自分の意見をもつ

 

      20年以上前の情報ですが入隊試験は大したことないのでそれほど準備は必要ないと思います。他の公務員試験に比較すると断然に自衛官の採用試験のほうが簡単すぎるという意見も多数。

 

でも、陰部と肛門の触診は2度とやりたくないな。屈辱的すぎて家族にも言ってないから。

 

〇 お問合わせ要領   

   https://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/contact/index.html

 

〇 自衛官候補生試験要綱

   https://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/recruit/09.html

 

 

    次は自衛隊入隊前の心境についてです。

 

 

今風で言うとボクたちは「バカップル」だったかもしれない。

 

夏休みも終わるころボクたちは部屋で音楽を聴きながらゲームをして何気ない1日を過ごしていた。

 

1コ年下の彼女が好きな楽曲「My Revolution(渡辺美里)」だったか「Dear Friends(パーソンズ)」「フレンズ(レベッカ)」をバックにDQⅡ(ムーンブルグの王女探し)の記憶があるが、、

 

彼女に陸上自衛隊入隊の意思を示す(東京の自衛隊に入って、夜学で勉強して卒業までの4~6年間自衛隊で働いて金を貯めて帰ってくると。)

 

彼女:「卒業して離れ離れになるには納得できない!」

    「遠距離で会えないのはイヤだ!

    「別の選択肢はないの?」

 

「勉強もしたいし、車の免許も欲しいし、そして700万円の大金はスゴく魅力だし。長い人生の4~6年だから、彼女に我慢してほしいという気持ち」「でも別れたくないという現状を維持したい気持ち」が錯綜する。

 

混乱   彼女に愛されてるんだ。だから、、、、  少しだけ長い話し合いの末 彼女の意思を尊重し、入隊意思を取り下げる。若さとゆえというか幼さというか。

 

翌日に地本 広報官に試験の辞退を申し出る。

 

その年の12/1にあれほど愛し合ったボクたちはあっけなく別れた。

  よくある話だが好きな人ができたそうだ。 人間万事塞翁が馬....

 

彼女に対する気持ちが限界寸前にあるボクは現状を理解しようとしてもなかなかできないものだった。

 

 

 

12月中下旬頃、ひょんなことから町でバッタリ広報官に会い、もう一度、自衛隊に挑戦できるか相談してみる。

 

年明けの1月 自衛隊の試験を受けることになる。

 

次こそは入隊の試験についてです。

 

   高校生最後の夏休み  ほとんどの同級生たちは進路の方向性が決まってきている。

自分の進路は一向に決まらない。実家は裕福ではないので卒業後は自分で生きていかないといけない。

 

  奨学金で大学に行くか? それとも働くか?  の2択

夏休み終盤に地本(自衛隊地方協力本部)広報官が自衛隊入隊募集に来た。

両親と3者で話を聞き入隊を決意、決意のポイントは3点

 ① 衣食住はタダで、働きながら大学で勉強ができる。

 ② 大型自動車免許をはじめとする各種免許が公費で取得できる。

 ③ 4年(2任期)で退職時には貯金が約500万6年(3任期)では約700万円の貯金ができるという。

 

  入隊の意思を示すと、入隊の試験までの流れは早かった。今考えると入隊意思が変わらないように急いたのかもしれないと。

 

 次は入隊の試験についてです。

はじめまして 現役自衛官のブログはじめました。
自衛官ってナニ?てなところから面白可笑しく綴っていこうと思います。

【自己紹介】
 ・性別     男
 ・年齢    40~50代
 ・家族構成  妻、子
 ・趣味    投資・読書
  近畿地方出身の現役自衛官、高校を卒業後、陸上自衛隊一般2士で入隊、陸曹を経て一般幹部候補生で任用 全国の様々な部隊、職域で勤務、災害派遣も12回参加 自衛隊の広報(入り口)という意味でブログをつくります。

 タイトルの「物憂げな現役自衛官 人間万事塞翁が馬」の意味は、自衛官人生における幸不幸は予測しがたいという少し斜に構えて?ダークに面白く書いていこうというものです。陸上自衛隊の広報になれば嬉しいです。


フェイスブックとツイッターもはじめました。
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