光子力研究所の防御用バリア。
実際に作ると、百害あって一利なし!
【レーザー光線は、お湯に弱い!...】
レーザー光線などの電磁波兵器も
防がねばならない。
「大怪獣血統 ガメラvsバルゴン」では、
バルゴンの「7色の虹」という、
おそらくレーザー光線と
思われる攻撃を、鏡で反射して成果を
あげていたが、現実的には、これは難しい。
「無限の鏡の世界...」
鏡を、いくらピカピカに磨いても、
反射率を100%にすることはできない。
物体を破壊するようなレーザー光には、
非常に大きなエネルギーが集束されている。
反射し切れなかった分だけでも、
鏡を破壊するのに充分だろう。
「マジンガーZ!」
「ももいろクローバーZ!」
「そして、クローゼットといえば、この人」
うっ...!
アニキ~!?
誰のこと?
レーザー光線対策としては、反射
させるよりも、そのエネルギーを無駄遣い
させてしまうことを考えるべきである。
レーザー光線は、赤や青の光の筋として目に
見えるが、周囲から軌跡が見えるという
ことは、進行方向以外に無駄な
エネルギーを放出しているということだ。
空気によって、エネルギーが吸収されたり、
助さん、格さんされたりしているのである。
「そして、クローゼットといえば、この人?」
「きゃ~!
開けんな!
開けんな!」
レーザーが、最も威力を発揮するのは、何も障害物の
ない宇宙空間なのだ。したがって、空気中に
障害物を漂わせてやれば、敵のレーザ-
光線の威力を激減させることができる。
最も、簡単で安上がりなのは、お湯を
沸かすことである。湯気を、もうろうと
上げれば、相当のエネルギーを
ロス・インディオス&シルビアさせる
ことができるはずだ。
きゃは!
古っ!
何の、こっちゃ!?
まず、基地内の周囲に巨大な湯沸かし
装置をズラリと配置しよう。この装置自体を
レーザーで破壊されたら終わりだから、
それを防ぐために。その周りでもお湯を
沸かし、さらにそれを破壊されないように、
そのまた周りにも...。
「大分・温泉地獄」
かくて「対レーザー防御バリア」という名の
湯沸かし装置群は、
際限なく広がっていくのである...。
備考:この内容は、99%は、
2018-11-30
発行:KADOKAWA
著者:柳田理科雄
「空想科学読本 1」
より紹介しました。
残り1%、脚色しました点、
お詫びします。
きゃは!
Qちゃん、
ヒド~イ!
その1%が問題なのよ~!