『おとなの子守唄、おとなのえほん...etc』サンテレビ
期間:1983(昭和58)年10月~1996(平成8)年9月
曜日/時間:土曜/23:30~24:25
主な出演:笑福亭鶴光、竹下ゆかり、黒木瞳、
ぼんちおさむ、村上ショージ など
サンテレビ 土曜深夜ア●ルト・バラエティ番組
80~90年代に人気を博した
関西発おとな番組シリーズ
兵庫県に本社をおくサンテレビは、1980年代
以降、深夜アダ●ト番組を、放送するローカルテレビ局
として、男性視聴者から熱い支持を得ることになる。
サンテレビ独自の土曜深夜の、お色気番組の
第1弾として1983年(昭和58)年に始まったのが、
笑福亭鶴光を司会に据えた『おとなの子守唄』であった。
元祖▲▼女優ともいわれる竹下ゆかりがアシスタントを
努めたほか、コーナーMCに”ワキ毛女王”の
黒木香など、スタジオには、人気▲▼女優が多数出演。
鶴光のセク●ラと、下ネタの発言強要に恥じらい
ながらも、大胆に素肌をあらわにしていく▲▼女優たちに、
視聴者は股■を熱くした。
ちなみに、近年『全裸監督』として、その半生が
ドラマ化された、若き日の村西とおるも、番組ゲスト
として出演している。
番組の目玉は、新作▲▼2本を、ダイジェスト紹介
するコーナー。
本編冒頭などではなく、山場の
セッ●スシーンなども放送する。
ほかのお色気番組とは、
一線を画す内容だった。
▲▼ビデオをレンタルできない
中高生たちにとっては、間違いなくありがたい
コーナーだったことだろう。
1986【昭和61)年まで続いた後、番組は
オール巨人司会も『おとこのララバイ』に引き継がれる。
『おとなの子守唄』を踏襲し、変わらずに▲▼情報
満載の過激な内容で人気を集め、昭和から、平成を
またいで1990(平成2)年まで続いた。
その後は、太平シロー司会の
『おとこのララバイRART2』、
そして、坂田利夫司会の『おとなの絵本』へと続いていく。
さらに、『満月テレビ』『週刊おとなの絵本』と短期間
でのリニューアルを繰り返し、1992(平成4)
年には、ぼんちおさむと村上ショージの司会による
『おとなのえほん」がスタート。
1996(平成8)年まで
続くロングランとなり、同枠を象徴する
番組となった。
一連の番組は、サンテレビ以外にも、UHFを中心
に各地のローカル局で放送されていた。全国的に
なじみがあるものではないが、そんな温度差を
乗り越え、男性ならば関東の人間でも、サンテレビの
深夜番組の存在は、たいてい知っていた。
これぞ、まさしく
エ■の力。エ■は偉大なり...。
(鈴木啓之:ライター)
備考:この内容は、
2022-1-25
発行:辰巳出版
「日本懐かしテレビ大全」
より紹介しました。