【はじめる習慣...】 小林弘幸
私がよくいう言葉に、
「今日が、一番若い」というものがあります。
ひょっとしたら、あなたは、
「けっこう
歳をとってしまったなあ」
「自分も●歳になったから」
と、感じているかもしれませんが、
5年後のあなたは、確実に、今のあなたを
羨ましいと思っています。
考えてみれば、当然です。5年前の
自分を思い返してみてください。
当時に戻れる
としたら
「あんなことをしたい」
「こんなこともやってみたい」と、思うことが
たくさんあるでしょう。
そんな「5年前の自分」が、今です。
何かを、始めるなら、今以上の
ベストタイミングは、ありません。
本書のタイトル「はじめる習慣」には、
「今日が新しい人生のはじまり」、
そんな思いを、込めています。
今日が、一番若い。
今日が、新しい人生のはじまり。
本書における「キーフレーズ」
といってもいいでしょう。
とかく私たちは「ゴール」や、「終わり」を
イメージしがちです。
「あと何年で、定年だ」
「このプロジェクトは、数カ月後に完了する」
「●年後に子育てから、卒業する」。
終わりやゴールは、イメージしやすいものです。
自分の年齢を踏まえて
「あと、何年、生きられるか?」を考える
人もいるかも知れません。
しかし、ゴールや終わりを、イメージすると、
どうしても寂しさや暗さが伴います。
ゴールを想定することも、時に必要かも
しれませんが、人生の終わりをイメージ
するなんて、どう考えても明るい未来が
開ける感じがしません。
私は、長く自律神経の研究を行って来ましたが、
意識やイメージと自律神経は綿密に
つながっています。
寂しさや暗さを
イメージすると、それに伴って
自律神経の状態も
悪くなるのです。
反対に、希望やワクワク感を持っていると、
それだけで、自律神経が整い、実際に
体の調子がよくなったり、感情のコントロールが
しやすくなり、気持ちが前向きに
なったりします。
自律神経の研究結果からも、明らかです。
自律神経を整え、コンディションよく
暮らす意味でも、ワクワクした気持ちで
いることは、とても大事なのです。
今日が、新しい人生のはじまり。
そんな明るくて、前向きな意識を持つことで、
あなたのコンディションは
整っていきます...。
備考:この内容は、
2025-1-14
発行:日経bp
日本経済新聞出版
著者:小林弘幸
「はじめる習慣」
より紹介しました。