【冒頭・おまけ...】
ちょっと、
私のギャラ、
いつ振り込まれるの?
めんご、めんご、
あっ、忘れてた~。
今回、利益が少ないので、
半額でいい?
ちょっと!
利益が少ないのは、
もともとじゃ、ないの!?
えっ!
そこ?
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【これより本編...】
動画配信サービスも始まり
ますますドラマ製作が頂点を越える?
【2010年代~現在...】
この頃になると、”ピークTV”
という言葉が米国で生まれる。ドラマを
見る人の数や 時間には限界があり、もう
ドラマは増えないのではないかという
説だ。しかし、そんな頂点(ピーク)は、
2020年代まで続いていく。
時代の象徴になったのは、「ウォーキング・
デッド」(10~22)。
かつて、TVは、刺激的な表現がふさわしくないと
考えられていたが、本作はなんと、
ゾンビホラー。
しかし、大ヒットし、大人向け
ファンタジー巨編、「ゲーム・オブ・
スローンズ」(11~19)も
熱狂を呼んだ。
コメの国と書いて米国以外にも、
テレビの伝統が長い英国
から、
ベネディクト・カンバーバッチ主演
「SHERLOCK/シャーロック」(10~)、
「ダウントン・アビー」(10~15)
がヒット。
そして、2010年代の中盤、大きな
動きが起こる。インターネットを通じて
映像エンタメを楽しむ、動画配信
サービスの台頭だ。
「ストレンジャー・シングス
未知の世界」(16~)などのNetflixは、
2015年秋に、日本でもサービスを
開始。
米国では、他にも、従来の映画会社と
関係が深い、ディズニープラス、
Hulu(日本とは別会社)、CBS
オール・アクセス(後のParamount+)
などが始まり、いずれもオリジナルの
ドラマや映画を目玉
コンテンツにする。
【コ■ナ渦で始まった
2020年代は、ドラマファンが増加し、
アジアにも注目が...】
いきなりコ■ナ渦という歴史的
出来事で幕を開けた2020年代、外出が
できない現実は、多くのユーザーを
動画配信に集めた。海外ドラマのファン
は日本でも増えたはず。
従来、ドラマは映画より格が下と
見られたが、映画「スター・ウォーズ」
シリーズのオリジナルドラマ「マンダ
ロリアン」(19~)は動画配信で、大
ヒット「マンダロリアン&グローグー」
(仮題)」として2026年に映画化され
るが、映画とドラマの逆転現象だ。
また、動画配信の世界では、欧米以外、
各国のドラマも注目を集める。
Netflixで「愛の不時着」(19~21)
などの韓国ドラマが好評で、「イカゲーム」
(21)は、世界で1億人以上に見られ、
非英語作品としてエミー賞を初受賞。
映画界でのる「パラサイト 半地下の
家族」(19)に匹敵する衝撃を与えた。
アジアンパワーは、快進撃中で、
スタッフ&キャストに、アジア系米国人が
集まった「BEEF ビーフ」(23)、
真田広之が主演の「SHOGUN 将軍」(24)、
日米合作「TOKYO VOICE」(22~)
が話題に。
引き続いて何が起きるかわからない、
だから、目が離せない。
それが、海外ドラマだ...。
びこう:この内容は、
2024-5-21
発行:近代映画社
「screen」
より紹介しました。