雨が降り林道は
世界一難しいコースに!
結果は5位だが、
31位からの猛追に
鳥肌止まらず。
クラッシュ後も応急処置を
施し、EVモードを使いながら
サービスに戻ってきた
勝田選手は31位まで順位を
落とした。しかし、その後の
走りがすごかった。
地元で悲願の初優勝を狙った
勝田貴元選手だったが、SS2でクラッシュ。
勝田選手、ラリージャパンで表彰台の真ん中を
狙っていたと思う!
なんたってホーム。
そんな意気込みが
極悪コンディションに少し
勝ってしまったようだ。
金曜日1本目のSSで左に
コースオフ。立木にぶつかって
落ちなかったけれど、大きな
ダメージを受けてしまう。
ちなみにヒョンデのソルドと
フォードのフルモーは勝田が
木をなぎ倒したため、そのまんま
小さな谷に落ちた。
勝田選手は、ラリーを継続
できたという点で、不幸中の幸い
だったかもしれない。
昼のサービスは、WRC用語での
「バーディ」(大騒ぎ
という意味)になる。
ラジエーターを含め壊れた
箇所をすべて交換!
万全の
クルマに仕上げた。するとどうよ!?
午後のSSはトヨタ
スタジアムで2番手だったのを
除き、すべてベストタイム!
ヒョンデのヌービルや
フォードのタナックはもちろん、
名手が揃うトヨタ勢まで
抑え込む!
「たられば」のない
モータースポーツながら、
コースオフさえなければ...。
参考までに書いておくと、
金曜日の午前中だけで5分
29秒も失ってしまった。優勝
したエバンスと勝田のタイム差
は3分10秒!
SS2での
コースオフがなかったら余裕で
表彰台の真ん中に立てて
いただろう。
それはさておき、
土曜日も勝田の勢いは止まらない!
8本行われたSSで
5本ベストタイム! 実際、
後で勝田の走りを動画で観たら、
明らかに誰よりも攻めて
いて速い! 観ているお客さんは
超絶楽しかったと思う。
最終日は、ヌービルが意地を
見せる! ヒョンデとしても
日本で存在感を見せたいと
いうことなんだろう...。
備考:この内容は、
2024-1-10
発行:講談社ビーシー/講談社
「ベストカー」
より紹介しました。