【モーニング・コールのテープに
何度も返事しているアホがいる...】
短大生のT子さんは、仲良し4人組と
グアムへ観光旅行にでかけた。英語の得意な
彼女は、何からなにまでリーダーシップを発揮。
「みんな、私におまかせでいいわよ!」
と、自信満々の様子だった。
到着 第1日目の夜、電話で明朝の
モーニング・コールをセットした。
翌朝、7時半、部屋の電話が鳴り、
さっそく受話器をとったT子さんは、
「Yes Thank you」と、よどみのない受け答え。
ところが、相手の男性は、なかなか
話終わらない。もう起きたからモーニング・
コールの役目は終わったはずなのに、
同じことを繰り返している。T子さんも
ヘンだな、と思いながら...、
「イエース、サンキュウ、オーケー」と、
必●に電話の声に合わせて
何度も何度も応えた。
結局、そのモーニング・コールが
テープだったと、わかったのは、T子さんが、
8回も同じ返事を繰り返した後だった。
受話器を置いたT子さんが、ふと振り返ると、
友人3人との不審げな視線が
じっと、注がれていた...。
テヘペロ。
「あははは、テープだったのよ。
同じことに私、7回も付き合っていたんだわ。
バカみたい、あはは!」
「8回でしょ!」
えっ! そこ?
しっかり教えていた友人たちを前に、
すっかり信用をなくしたT子さんは、
笑ってごまかすのに、必●だった...。
備考:この内容は、
1994-1-5
発行:河出書房新社
著者:ユーモア人間倶楽部
「旅の第ドジ編
世にも恥ずかしい人々2」
より紹介しました。