渡辺和子「置かれた場所で咲きなさい」...その15 | Q太郎のブログ

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シスター渡辺和子様と| ノートルダム女学院中学高等学校

 

【ほほえみが相手の心を癒やす...】

 

 

 

 ある時、1人の大学生から

 

葉書をもらいました、

 

「シスターの心には、波風が

 

立つことはないのですか?

 

いつも笑顔ですが...?」

 

 

 

 

私は、返事を書きました。

 

「とんでもない、波風が立つこともあります。

 

ただ、自分で処理して、他人の生活まで

 

暗くしないように、気をつけているだけなのです」と。

 

 

 

 

 

 シスターになったからといって、

 

人間である限り、いつも心が平穏であるはず

 

はありません。心ない人の言葉や

 

態度に傷つき、思うようにいかない物事に

 

心騒がせ、体の不調から笑顔でいることが

 

難しいこともあります。

 

 

 

 

 生来、活気な

 

私は、特に管理職と言う立場で

 

いることもあって、人前では明るく振る舞い、

 

笑顔でいるように心がけています。

 

 

 

 

 

 暗い顔をしても、物事がうまくいくわけではないし、

 

他人の生活まで、暗くする権利はないと、

 

自分に言い聞かせていることは確かです。

 

 

 

 

 

 生まれつき笑顔の少なかった私が、

 

笑顔を多くし始めたのは、誠にお恥ずかしい

 

きっかけからでした。20代に入って、

 

アメリカ人と一緒に働くようになった

 

ある日、1人の男性職員から、

 

「渡辺さんは笑顔が素敵だよ」といわれた

 

ことによるのです。ほめるということは

 

大切なのですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すい臓がんで逝った人―渡辺和子さん: 日々是好日

 

 

 笑顔で生きるということに、もう少し

 

自分らしい意味を与えるようになった

 

のは、30代になってからの「ほほえみ」

 

と言う「詩」との出会いでした。

 

 

 

「お金を払う必要のないものだが、相手に

 

とっては、非常な価値を持つものだ」という

 

言葉に始まる「詩」は、次のように

 

締めくくられていました。

 

 

 

 

 

もしあなたが 誰かに期待した

 

ほほえみが 得られなかったなら

 

不愉快になる代わりに

 

あなたの方から ほほえみかけて ごらんなさい。

 

ほほえみを忘れた人ほど

 

それを必要とする人は いないのだから...。

 

 

 

 

 

この「詩」との出会いは、私の笑顔の

 

質を変えました。チャームポイントとしての

 

笑顔から、他人への思いやりとして

 

の笑顔、そしてさらには、自分自身の心との

 

戦いとしての笑顔への転換の始まりと

 

なったのです。

 

 

 

 

 

 それは、ほほえむことの

 

できない人への愛の笑顔であると同時に、

 

相手の出方に左右されなることなく、私の

 

人生を笑顔で生きるという決意であり、

 

主体性の現れとしての笑顔でした。

 

 

 

 

 

そして、この転換は、私に2つの

 

発見をもたらしてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

置かれた場所で咲きなさい」と言うリーダーは無責任 必要なのは ...

 

 

その1つは、物事がうまく

 

いかないときに笑顔でいると、不思議な問題が解決

 

することがあるということです。

 

 

 

お姑さんとうまくいかない卒業生が、

 

「シスター、本当ですね。注意されたときは、笑顔で

 

『ありがとうございました』

 

というようにしてから、2人の関係がとても

 

よくなったのですよ」と、

 

報告してくれました。

 

 

 

 

 

もう1つの発見は、自分自身との

 

戦いの末に身についたほほえみはには、他人の

 

心を癒やす力があるということです。

 

 

 

 

とってつけたようなほ笑顔でもなく、職業的

 

スマイルでもなく、苦しみという土壌に

 

咲いたほほえみは、お金を払う必要のない

 

ものながら、ほほえまれた相手に

 

とっては、大きな価値を持つのです。ほほえまれ

 

相手を豊かにしながら、本人は、

 

何も失わないどころか、心豊かになります。

 

 

 

 

 

 「不機嫌」は立派な環境破壊だということを、

 

忘れないでいましょう。私たちは

 

時に、顔から、口から、態度から、

 

ダイオキシンを出していないでしょうか?

 

 

 

これらは大気を汚染し、環境を汚し、

 

人の心をむしばむのです。笑顔で生きるという

 

ことは、立派な「エコ」なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

顔の化粧ではなく、心の化粧を——渡辺和子さんに学ぶ美しく生きる ...

 

 

 ある日、修道院の目上の方が、

 

私に言いました。

 

「シスター、何もできなく

 

なってもいいのよ、ただ、笑顔でいてくださいね」

 

ありがたい言葉です。この同じ言葉を、

 

年齢にかかわりなく、

 

掛け合ってゆきたいものです...。

 

 

 

 

 

何もできなくていい。

 

ただ笑顔でいよう。

 

 

 

 

 

笑顔でいると、不思議と何事もうまくいく。

 

ほほえまれた相手も、自分も

 

心豊かになれるから。

 

 

 

 

 

 

 

備考:この内容は、

2014-3-30

発行:幻冬舎

著者:渡辺和子

「置かれた場所で咲きなさい」

より紹介しました。