アンドロイドのお姉さん「最長片道切符鉄道旅」...その2 | Q太郎のブログ

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パクリもあるけど、多岐にわたって、いい情報もあるので、ぜひ読んでね♥
さかのぼっても読んでみてね♥♥

 

【はじめに...その2】

 

 そして、最長片道切符の運賃は

 

1枚で約 9万円。

 

 

 

 

 この値段が高いか、安いかは価値観に

 

よって大きく左右されそうだが、1枚の切符代として

 

支払うには、かなり勇気がいる値段だ。

 

(私は、最初、高いと思った)。

 

 

 

 

それに加えて、かかるのが、かかる日分の

 

宿代や食事代。特急を使うのであれば、特急料金も

 

加算される。

 

 

 

 

 

 菓子パンで腹を満たし、漫画喫茶で

 

寝泊まりするなど、切り詰めればいくらでも、安く

 

済ませられそうだが、一般的には難しいだろう。

 

 

 

 

 ただ、鉄道系YouTuberと言われる

 

人たちの中には、最長片道切符のルートを

 

そうはした強者が思い浮かぶだけでも数人いる。

 

 

 

 

 

 毎日の移動に加え、撮影と編集という

 

スタイルが加わるので、旅の大変さは、増すだろうが、

 

旅を仕事として成り立つことができれば、

 

金銭面での負担は少なくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、時間も余るほどあるのが、YouTuber

 

という生き物。最長片道切符との

 

愛称はかなり良いのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最長片道切符】最北端の稚内から日本縦断してきます。 - YouTube

 

 

 ちなみに私は、鉄道系YouTuberと

 

自分で名乗ったことは一度もない。

 

 

 

旅でよく鉄道を使うので、

 

”鉄道好き”と、くくられたりもするのだが、

 

自動車免許を持っていなかったので、どこに

 

行くにも鉄道を使うしかないという消去法的な

 

理由だったのだ。

 

(バスや船にもよく乗っているが)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンドロイドのお姉さん (@saotvos) / X

 

 

 それに、”鉄道系YouTuber”と

 

言い切ってしまうと、少しのミスも許されない

 

空気になるので、意図的に避けていたのもある。

 

 

 

 

 

 以前、ディーゼルカーを電車と言ったときには、

 

鉄道好きの視聴者から、非難轟々だった。

 

そんな私が、”あの”「最長片道切符」を

 

やるのか?

 

 

 

 

だいぶ鉄道マニア寄り、ニッチな旅に

 

なってしまうが良いか?

 

 

 

知らないことも都度、調べなければ

 

ならないだろうに、本当に大丈夫か?

 

 

 

 

 

これは、自問自答だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さようなら、全ての肥前山口! 泣いて笑ってJR最長片道きっぷ ...

 

 ただ、他に面白いアイディアは、なかったし、

 

旅を仕事とする私には、”最長片道切符”に、

 

必ずつきまとう”時間”や”お金”に

 

対する不安もなかった。

 

 

 

 

 

あと、決まった路線の上を走る鉄道旅には、

 

一抹の安心感があったのだ。

 

 

 

 

 

 後日、私は最長片道切符を購入すべく

 

大阪駅の「みどりの窓口」に並んでいた。

 

 

 

 

 

 ただ、並んでいる人たちの中で、稚内から

 

新大村までの切符を買う人はいないのだろうと

 

思うと、変な優越感があり「にやにや」と待ち時間も

 

苦ではなかった。

 

 

 

列が進み、自分の番が回ってきた。

 

 

 

けれど私は、駅員さんに「最長片道切符」を

 

くださいとは、言わなかった。

 

 

 

なぜなら、私が今まで当たり前のように

 

語ってきたその名は、鉄道好きが勝手につけた

 

愛称でしかないのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンドロイドのお姉さん最長片道切符の旅最終回 | ルキのブログ

 

 

最長片道切符をゲットするためにはまず、

 

スタート地点である北海道の稚内駅から、

 

ゴールの長崎県の新大村駅まで、この路線を通って

 

ここで、乗り換えてというルートを

 

指定しなければならない。

 

 

 

 

 

私は、あらかじめ、作成していたルートを

 

書いた紙を駅員さんに手渡した。

 

 

 

駅員さんは、その紙を一通り確認した後に、

 

「少しお待ちください」と奥に引っ込んでしまった。

 

人がいなくなった窓口で立ち尽くす。

 

 

 

 

 

こんなのは、初めての経験だ。

 

 

 

 

 

 5分、いや10分近く、待っただろうか?

 

駅員さんが窓口に戻ってきたのだが、結局、その日に

 

切符を受け取ることはできなかった。

 

 

 

 

というのも、あまりに複雑すぎる切符ゆえ、

 

発券する前に、そのルートが本当に実現可能なのか、

 

JR側としても確認を行う必要があるのだそう。

 

 

 

 

 

即時発行はできないというのは、知っていたので、

 

そこに驚きはなかったのだが、ただ、

 

難しそうな顔をしながら、

 

「発券まで10日ほどは、かかるかもしれません」

 

と言われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンドロイドのお姉さん on X: "サワディーカー。 YouTube ...

 

 

最長片道切符ができるまで、何をしていても

 

頭の片隅に、その存在があった。

 

 

 

 

果たして、ちゃんと発券できるのだろうか?

 

旅のスタートに間に合うのだろうか?

 

そんなことばかりを考えて、

 

ソワソワした数日間を過ごした。

 

 

 

 

 

結局、5日間ほどで「切符ができました」と

 

電話が来て、再び大阪駅のみどりの窓口へ。

 

 

 

 

 

手渡されたのは、手書きで書かれた緑色の紙と、

 

ホッチキスで止められたA4の紙。

 

(行程が1枚では、収まらないので、別紙が添えられていた)。

 

 

 

 

 

この2枚の紙が、9万円の切符と思うと、

 

少し、心許ない感じがした。無くしたら旅ができない

 

ので、大切にしよう...。

 

 

 

 

 

それから、駅員さんが、路線図と切符の

 

ルートを照らし合わせながら説明をしてくれた。

 

 

 

 

 

北海道・稚内から長崎・新大村までを

 

路線図で辿ってゆく作業だ。

 

 

 

 

 

すべて辿るだけでも、15分近く時間が

 

かかったのだが、その間、

 

駅員さんがは少し楽しそうだった。

 

 

 

 

 

ときに、東京近郊の複雑な乗り換えに

 

差し掛かると「あぁ、こっちじゃないか、こっちか~、く~」

 

と、唸ったりしていて...。

 

 

 

 

 

あぁ、この駅員さんは、本当に鉄道が

 

好きなんだなと思った。

 

 

 

 

 

説明がすべて終わった頃には、駅員さんの

 

顔には、うっすら達成感が滲んでいて、その顔に

 

思わず

 

「私の代わりに行ってきますか?」

 

と、聞きたくなってしまうほどだった。

 

 

 

 

 

そんなこんなで、ついに手に入れてしまった

 

最長片道切符。

 

ただ、よく考えれば、最長片道切符のルートには、

 

四国は含まれていない、

 

 

 

 

 

 1982(昭和57)年に、仁堀(にほり)連絡船が

 

廃止になって以来、瀬戸大橋線しかなくなった

 

四国は、ルートから、外れてしまっているのだ。

 

 

 

 

 

そして、沖縄も、もちろんルート外だ。

 

 

 

 

 

今更ながら、これを、日本一周と言って

 

いいのだろうか...?

 

 

 

 

 

日本一周という、最初に掲げた目標からは

 

少し逸れてしまった気もするが、自分史上いちばん

 

長い旅が、これから始まるのは、間違いなかった...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

備考:この内容は、

2024-6-20

発行:イカロス出版

著者:アンドロイドのお姉さん SAORI

「最長片道切符鉄道旅

~一筆書きでニッポン縦断~」

より紹介しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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