シン!「Vリーグ全勝優勝の軌跡」... | Q太郎のブログ

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 NECに入団してから3度目の春。

 

Vリーグのシーズンが終了すると、チームの

 

レギュラー選手のほとんどは、全日本に招集される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木村沙織、杉山祥子/バレーボール ワールドグランプリ2006 ...

 

スギちゃんこと「杉山祥子」さん。

 

 

 

わたしは、当然、居残り組。そんな中に、

 

新人賞を獲ったばかりのスギちゃん(杉山祥子)、

 

それから今や全日本に、なくてはならない存在

 

であるテンさん(竹下佳江)がいた。

 

 

 

 

 

 

元バレー日本代表・竹下佳江が語る「オリンピック」24歳で引退を ...

 

テンさんこと「竹下佳子」さん。

 

 

 

当時は、単なる若手選手、居残り組だった。でも、

 

この年の夏、なぜか、この居残り組が、

 

ものすごく発奮して、みんなでものすごく練習をした。

 

「全日本のメンバーが帰って来たときに、

 

絶対に その人たちに敗けないチームに

 

しておこう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全日本組が帰ってきても、もう、

 

空いているポジションはありませんよ、くらいの

 

勢いでチームを作ろう!」

 

 

 

 

 

夏にはサマーリーグがある。どこのチームも、

 

たいてい全日本の居残り組や 新人が

 

中心となって、行われるリーグだ。

 

 

 

この年、そうやってみんなで結束したら、

 

サマーリーグで優勝した。もちろん、

 

本物のリーグに比べれば、格下のリーグ

 

ではあるけれど、それでも、自分たちのチームを

 

作り上げて勝ったという確かな手応えが

 

あった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンたんイタリアでデビュー | フットボールと高橋みゆきたん

 

 

 

それが、本当にうれしかった。

 

やれば、できる。やればやっただけ、成果と

 

して手にするものがある。

 

そんな実感を得たのだ...。

 

 

 

 

 

考えてみたら、私はこのサマーリーグの

 

優勝で、本当の意味での勝ち味みたいな

 

ものを、初めて知ったんだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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高校の時でも、山形では、いくら強豪とはいっても、

 

春高での最高位がベスト16。

 

NECに入団してからは、せいぜいピンチサーバーで出場

 

するくらい。

 

 

 

レギュラーの選手として

 

試合に臨めるのは、サマーリーグだけ。みんなで

 

作り上げたチームで、小さいリーグ

 

ながらも優勝。その喜びは、本当に大きかった。

 

 

 

 

 

全日本のシーズンが終わってレギュラー

 

メンバーの選手たちが帰ってきたときには、

 

すでに万全の臨戦態勢が整っていた。

 

全日本の選手たちは、チームに戻ってから

 

リーグが始まるまでに、本当に時間が少ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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夏には「全日本組には負けない!」みたいな、

 

負けじ魂で、猛練習を積んできたけど、

 

この時期には、むしろ全日本選手たちが帰って

 

来た時には、すぐにチームに合流できる

 

ように自分たちで整えておこう。そう、

 

気持ちのベクトルが自然と、一致していた。

 

土台を築くためのサマーリーグでも優勝した

 

のだから、絶対に大丈夫。不思議な

 

自信に満ちあふれていた。

 

 

 

 

 

 

そうして、Vリーグ 99~00シーズンが開幕。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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郁久さんこと「大懸郁久美」さん。

 

 

 

 

この年、外国人選手枠がなくなり、

 

ついに私にも、レギュラーメンバーになるチャンスが

 

巡ってきた。憧れの郁久さんの対角、

 

レフトに入ったのだ。

 

 

 

そうして、この年、

 

テンさんが正セッターを努めた。スギちゃんは

 

当然センター。もう、本当に楽しくて

 

仕方がなかった。ぎりぎりの接戦でフルセット

 

までもつれ込む試合もあったけど、なぜか、

 

負ける気がしない。絶対に勝てるって、

 

ずっと思っていた。

 

 

 

 

 

 でも、この勢いは コートに立っている

 

6人だけじゃない。サマーリーグで一緒に

 

戦った選手たちも、みんな誰がコートに

 

スタメンで入っても おかしくないくらい、実力が

 

伯仲していて、交代があっても、

 

 

 

「ヨッシャー!」って、みんな実力を100%

 

出し切ってた。

 

 

 

 

 

私が調子が悪くても、

 

代わって途中で入ったほかの選手が、きっちりプレーして

 

ふんばって、最後にチームは勝つ。スタッフも、

 

サマーリーグからずっと盛り上がって

 

きたことを一緒に観ている人ばかりだから、

 

選手ばかりじゃなく、チーム全体が、

 

ものすごく意識が高い。そういう雰囲気が、

 

シーズン中、途絶えることなく続いた。

 

 

 

 

 

気がつけば、そのシーズン負けなし。

 

18戦、全勝優勝。Vリーグが、始まって以来

 

今でも、全勝優勝したのは、この年の

 

NECだけだ。

 

 

 

 

 

勝ち続けるって、特別なこと。

 

単なる1勝とは、まったく別物。移動のバスの中でも、

 

チームの雰囲気がまるで違う。すっごく気分がいい。

 

今日も勝った、明日もがんばろう。

 

もちろん、だからこそ、決勝のときには、

 

今までに感じたことのないプレッシャーが

 

あった。

 

 

 

 

 

ここまで勝ち続けてきて、

 

最後に負けるってこともある、怖かった。勝ち味

 

とともに、初めて経験する恐怖感。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高橋みゆきがお洒落すると? | 朋の花 夢百合草

 

 

でも、とにかく、一生懸命やるしかない。私の調子が

 

悪くなっても。頼もしい先輩がいっぱいいるし、

 

私は自分のできることを、精一杯

 

やるだけ。若さと勢い。それでいいんだって、

 

監督にも、言われていた。自分でも、

 

そう思って、思いっきりプレーするだけだった。

 

 

 

 

 

完全優勝を果たした第6回(99ー00シーズン)

 

Vリーグで、私はとうとう、

 

一生に一度しかチャンスのない

 

新人賞を獲得したのだった...。

 

 

 

 

 

 

 

備考:この内容は、

2009-9-3

発行:実業之日本社

著者:高橋みゆき

「シン!」

より紹介しました。