「アメリ・デジタルリマスター版」 2023-11-17 公開 (2021年) フランス
”アメリ旋風”を巻き起こした奇跡の映画が
デジタルリマスター版で帰ってくる!
「みんなが幸せな気持ちになれる映画」
として、本国フランスで国民的
大ヒットを記録し、日本でも一大
ブームを巻き起こした『アメリ』。
それから22年、ジャン=ピエール・ジュネ
監督 自らの監修によって、「アメリ・
デジタルリマスター版」として再び
スクリーンに帰ってくる。
①「いたずら好きなアメリのおせっかいから
始まる小さな奇跡の物語」
② おしゃれでポップなインテリア&
ファッションも当時大流行。
それまで、『デリカ・テッセン』
「エイリアン4』など、アーティスティックで
ダークな世界を得意としてきたジュネ監督
にとって、初めてのロマンチック・
コメディ。
パリの下町、モンパルナス
を舞台に、いたずら好きなアメリの
おせっかいから始まる小さな
奇跡を描く。
当時流行した赤と緑が基調の
ポップなインテリアや、アメリが
着こなすレトロなファッションも
見どころ。第74回アカデミー賞では
脚本賞・外国語映画賞を含む5部門で
ノミネートされた。
アメリ・プーラン(オドレイ・トトゥ)
小さなカフェでウェイトレスとして
働く、想像力豊かでイタズラ好き。
アメリ役には、当時『エステ・サロン/
ヴィーナス・ビューティ』で、映画
デビューしたばかりの新人女優だった
オドレイ・トトゥ。アメリが恋する
ニノ役には『ミュンヘン』の
マチュー・カソヴィッツ。
ニノ・カンカンポワ(マチュー・カソヴィッツ)
アメリが惹かれていく男性。
他人の証明写真集めという変わった趣味を持つ。
【STORY...】
風変わりな両親の間に生まれたアメリ(オドレイ・トトゥ)は、
父の誤解から学校に通えず、空想の
世界で1人遊びする子ども時代を過ごした、
大人になった今は、パリの下町、モンマルトに1人で、
暮らしている。
レイモン・デュファイエル(セルジュ・メルラン)
骨がもろい病気のため外出できず、
ルノワールの模写に一生を捧げる。
恋人や同世代の友達はいなくても、
働くカフェの個性的な同僚や常連客に囲まれて、
居心地がよい毎日を過ごしてきた。
そんなある日、得意のいたずらで人々を
幸せにするお手伝いをしようとする
アメリに小さな奇跡が起きる...。
【主演オドレイ・トトゥの起用秘話&現在...】
ジェネ監督は『アメリ』脚本段階で別の俳優を主演に想定していたが、
スケジュールの都合で断念。
当たらなキャスティングを始めた所、
「エステサロン/ヴィーナス・
ビューティ」(99)のポスターで
新人女優のトトゥを発見し、即採用となったという。
本作の大ヒットで一躍フランスの国民的スターとなったトトゥは、
「ロング・エンゲージメント』(04)で、ジェネ監督と再びタッグ。
2006年には、「ザ・ヴィンチ・コード』で、
ハイウッド進出も果たした、現在47歳のトトゥは、
本国フランスを中心に、女優・モデルとして
活躍中。最近では、アニメーション映画に声優として出演した。
【当時の「アメリ」現象とは...?】
「アメリ」の日本公開は2001年11月17日。
上映館は、今はなきミニシアター
「シネマライズ渋谷」1館限定。女性誌などでも
特集が組まれ、早くから注目されていた本作は、
公開を待ち焦がれていた人々が、渋谷スペイン坂の上から
井の頭通りまで並び、
「観たいのに観られない」と悲鳴が上がる事態に。
それがテレビでもニュースとして
取り上げられたことで、さらに人気が爆発し、
やがて作中のインテリアや音楽などに関連した
書籍も次々出版されるなど、
「アメリ」は社会現象と化していった。
その後、47都道府県、全160館の映画館で上映(再上映を含む)され、
ミニシアター系映画館としては、
異例の拡大公開を記録したのだった...。
備考:この内容は、
令和5-10-21
発行:近代映画社
「screen 2023-12号」
より紹介しました。
(筆者の編集後記)
あの~、この映画は、あめりにも、
おしゃれな、ポップなインテリア、
レトロなファッションが、
怒涛のごとく、押し寄せて来るので、
おどれいてしまいました。