裸にて
うまれてきたに
何不足
他の富めるを
うらやまず、
身の貧しさを嘆かず、
ただ慎むは貧欲(どんよく)、
恐るべきは奢り(おごり)。
(解説)
一茶の俳句は、いつも弱者の見方だ。
蛙や雀、子供らしさにやさしい視線を注ぐ。
そんな彼だからこそ、
貧欲や奢りを嫌った。
めでたさも、中くらいでいいのだ。
生前は、評価されなかった。
彼を認めたのは、正岡子規だった。
一茶は俳句が2,200も見つかっており
(芭蕉が1,000、
蕪村が3,000)
平成になっても、
新たな句が見つかっている。
一茶は、15歳で故郷を追われ、
やっと50代になって信州に
戻ってこれた心境を、
「是がまあつひの
栖(すみか)か雪五尺」
とよんだ。
備考:この内容は、
2016-12-20
発行:西東社
「毎日がポジティブになる!
元気が出る言葉366日」
より紹介しました。