「足だけ電車に乗る」...25歳 女性
あれは、確か私が
17歳の頃だったと思います。
友達と遊びに行った帰り、恵比寿駅での出来事。
駅の階段を登っていたら電車の
発車メロディが、聞こえました。慌てて、
階段を駆け上がり、電車に乗り込みました。
...が、私は、どこかで、
仰向けになっていました。
周りを見回すと、どうやら駅のホームのよう...。
足に何かが当たっていて、足元を見ると、
右足だけが電車に乗っていて、私の足が
あるために、電車のドアが開いたり、
閉じたりしていました。
電車の中から、見知らぬおっさんたちが、
「大丈夫かぁ? しっかりしろぉ~」
と、叫んでいました。わけがわからないまま、
おっさんたちの手を借りて電車に
乗りました。
先に電車に乗った友達に、何が起きたのか、
聞いて見たところ...。
私が、電車に1歩だけ乗った瞬間、
ドアが閉まり、
頭が挟まり、白目を向いて、
後ろに倒れたとのこと...。
軽い脳震盪で済んだとはいえ、その事実を
知った私は、一目散に隣の車両に
逃げました。なにせ、車両に乗った人全員の
視線を浴びてましたから...。
●ぬかと、思った...。
きゃ~!
備考:この内容は、
2010-7-22
発行:アスペクト
編著:林雄司
「●ぬかと思った 8」
より紹介しました。