この2人、よく海外旅行に出かける。
以前の「はじめてのヨーロッパ旅行」
之ときに、トラブった経験から、
旅行方法の原則を決めた。
レンタカーは、ロングステイの場合、都市内ではOKだが、
都市間の移動では公共交通機関を使うこと。
初めての場所では、ガイドと専用車を雇うこと。
空港には、必ず迎えが来ていること。
ホテルはなるべく新しいホテルを使うこと。
ゆったりとしたスケジュールにすること。
時々、日本料理を入れること。
ほとんど、妻恵美子の主張を取り入れた
形で、決着し、冒険派の夫真平は
完敗した。
これで、夫婦間は万全と思いきや、
やはりケンカは起こる。朝から晩まで
2人きりで過ごす海外旅行は、濃密過ぎて
ムカつくことが多いということだろう。
2日の海外ケンカ事件を拾ってみると...?
【妻の怒り...】
パリは、私にとって第2の故郷。
たった2回目なのに懐かしい気持ちになるのは
なぜかしら? きっと前世マリー・アントワネット
だったのかもしれません。
シャンゼリゼ通りもモンマルトも、
ブローニュの森もセーヌ川もみんな
「ボンジュール・エミコ!」
と言ってくれます。
小さな教会で開かれた弦楽四重奏を
聞きに行きました。ヴィバルディーの四季でした。
教会内の壁にストリングスの音が反響して、
とってもトレビアンでした。そんな
私の、大好きなパリの夢を破る事件が
起こったのです...。
それは、あの有名なシャネルへ、お買い物に行った時
のことです。私には、日本人の店員さんが付きました。
名前は、ナオミ(仮称)。ナオミはいきなり上から目線で、
「何がいるの?」
です。
あっ気に取られている私に、
「これにしなさい!」と
1つのバッグを取り出したのです。大阪でなら
私は、いきなりず頭突きをかましていたことでしょう。
(ウソですよ!)
ナオミは、次から次へと商品を奨めますが、私は
気にいりません。だって、まったく私の好みに合わない
ものばかり・アホか! この店員は!? 大阪でなら
私は、この女を、アイスピックで突っついていたでしょう。
(ウソですよ~!)
備考:この内容は、
2011-8-10
発行:学研パブリッシング
著者:上沼恵美子、上沼真平
「犬も食わない」
より紹介しました。