
どうして、どうして、ぼくたちは...?
【「なぜ」で、はじめるだけで、
いいタイトルになる理由...】
タイトルを「問いかけ型」にする
のもいいでしょう。ビジネス誌や書籍では、
近年「なぜ ●●は ☓☓なのか?」と
いったタイトルが定番になっています。
これは、「人は、こう聞かれると つい
答えたくなる」心理を利用したものです。
「プレジデント」(2024-3-1号)
の「気にしない練習」特集では、
● なぜ、あなたは悩むのか?
● あなたは、なぜ、褒められたいのか?
● 謝らない人は、なぜ謝らないのか?
などの見出しに「問いかけ型」が
使われています。

「なぜ ☓☓なのか?」
というタイトルを目にした読者は、
反射的に
「なぜなんだろう?」
と考えてしまう。
自分の中に答えがなければ
記事を読んで知りたくなるし、答えが
あっても、正解なのかどうかを知るために、
つい読んでしまうのです。
キャッチコピー型のタイトルを
つけるときに、意識したほうがいいのは、
情報を、ほどよく隠すことです。

要約型では
内容のもっとも肝心な部分を
タイトルにもってきて、読み手に余計な時間を
取らせないことを優先しましたが、
キャッチコピー型で、それをやって
しまうと、”出オチ”になってしまう可能性
があるからです。
読み手に必要な情報が
書いてあることを匂わせつつも
核心部分は伏せて、本文に引き込むのが
書き手の腕の見せどころです。

プレゼンでは、事前にパワポ資料を
配ることがありますが、それだと、着席
した参加者が事前に資料をめくって内容を
見てしまいます。
ここぞという
ところで、インパクトを与えたいのに、
事前に見られると鮮度が落ちてしまいます。
たとえば、資料には「年間100件。
何の数字かわかりますか?」というように
「問いかけ」の見出しだけを書いて
おき、プレゼンしながら「答え」を
提示していくような演出も考えられます...。
つづく...
備考:この内容は、
2024-4-12
発行:プレジデント社
より紹介しました。