この1ヶ月も、
本当にスミマセンでした。
湘南・江ノ島。私は、月に一度、江ノ島
大師に参拝にやってきます。なぎさ駐車場の
スロープを上った右側端の定位置に車を
停めて、参道へ向かいます。
瑞心門から長い
階段を上って手水舎で手水を使い、中津宮へ。
さらに参道を下り始めた所に、
江ノ島大師があります。ご本尊の赤不動明王に
お参りし、護摩木（ゴマキ）を書いて納めます。
きゃは！
何の、こっちゃ？
帰りは来た道を戻らずに、中村屋本店
茶房のところで細道へ。
所々で眺望が開けて、
晴れた日には見事な富士山が拝めます。
こうして、江ノ島の東山を1時間半ほどかけて
ゆったりと一周し駐車場に戻ってきます。
このルーティンは、10年ほど前に
はじめました。仕事がハードだった時期に、ある方
から「不動さんと名前が同じ、お不動様を
お参りしたら？」と、勧められたのが
きっかけです。
私は、小学生のときから、サザン（3☓3＝9）の
大ファンで、湘南・鎌倉・江ノ島は、思い入れの
深い場所。どんなに忙しくても、月に一度は
訪れ、気持ちをリセットしています。
日々、仕事をしていたら、楽しい事
ばかりではありません。本当は、どんなトラブル
にも動じず、誰にも優しくありたいけれど、
私は、未熟な人間なので、突っぱねてしまう
こともあれば、感情的に言い返してしまう
こともある。
そんな自分の至らなさを反省し、
赤不動明王に「この1カ月も、本当に
スミマセンでした」と、謝罪しているのです。
自宅には、江ノ島大師でいただいたお札を
お祀りしてあります。寝室にある小さな
デスクの上に置いて、身支度を整えた後に
お水を供え、「今日も無事に朝を迎えることが
できました。ありがとうございます」と、
静かに目を閉じて、手を合わせます。
思えば、娘が中学生の頃までは、朝食や
お弁当づくりで、朝はいつもバタバタ
していました。江ノ島大師に参拝するように
なったのは、彼女が高校生になった頃。
母親として学校に追いたてなくてもよくなって、
精神的に余裕ができて、心静かに感謝の
気持ちを捧げるひとときが持てるように
なりました。決まった時間に決まった手順を
踏むことで心が整い、仕事に向かう気持ちが、
作れます。今日も一日、がんばろう。
【ボルボの”安全”は、
交通安全だけではない。】
昨年8月、社長就任後に新型車
「EX30」を発表しました。日本の道路事情に
フィットするこのコンパクトなEVには、
ボルボの企業哲学が凝縮されています。
1927年の設立以来、ボルボは安全性の
追求にひとかたならぬ思いを注いで
きました。59年に実用化した3点式シートベルトの
特許を、すぐさま。無償公開したのは、
有名な話です。
安全規制をクリアするため
ではなく、どうすればより安全な車にできる
かを考えて、数々の先進的な技術を開発・
搭載してきた歴史があります。
しかし、私たちの考える安全は、車に
乗る人や道路にいる人が事故に遭わないこと
だけではありません。車はこれまで人々の
生活に便利さをもたらす反面、環境の安全性を
脅かす存在でもありました。その事実を受け止めて、
地球のためにできることは
全部やろうとしています。
EX30ではアルミニウムの約25%、
鉄鋼とプラスチックの約17%がリサイクル素材
で、まかなわれています。シートの生地は、
ウールと化繊の混合ですが、ヒツジがどの牧場で
育てられ、毛糸がどの工場で紡がれたか、
工場の労働環境は適正かまで追跡できる
体制が整っています。
こうした取り組みで、2040年までに、バリューチェーン全体で、
クライメートニュートラル（温室効果ガスの
排出量を実質ゼロ）の達成を目指しています。
私たちの提供する車は、市場では、
プレミアムカーには分類されますが、エクステリア
にメッキで飾り立てられた部分は少なく、
たとえば、EX30のインテリアには本革で
はなく、リサイクル由来の素材が使われて
います。
そうした見た目にラグジュアリー
さを、感じない方もいるでしょうが、ボルボ
のストーリーに共感し、環境に負荷を
かけまいとする
車に乗ることを喜びに感じて
くださる型も多くいらっしゃると思うのです。
私のミッションは、そうした価値観を
大切にする方々に、メーカーの想いと
取り組みを知っていただき、安全な車を
お届けしていくことです。
EX30は2月から、デリバリーが
開始され、これから街中でお目にかかる
機会も増えることでしょう。
試乗車も順次そろい
ますので、新しいプレミアムを、ぜひ一度
体験してみてください...。
ボルボ・カー・ジャパン社長
不動奈緒美さん
備考：この内容は、
2024-4-12
発行：プレジデント社
「センス不要！
頭がいい人の文章術・
一挙大公開スペシャル
PRESIDENT」
より紹介しました。