【全力で甘え、甘やかす幸せ...】
「うずめ」は生後1~2週間くらいで
ダンボール箱に入れて捨てられて
いたそうで、母猫から引き
離されているのが早かったからか、自分の
肉球を母猫のおっぱいに見立てて
よく吸っています。
うちに来て
3日目の夜、はじめて私の膝の上に
乗ってきてくれて、私の目を見て
肉球を吸いはじめました。
その時、
切なくて可愛いくてうれしくて、
いろんな想いが混じった感情で
いっぱいになって涙が出ました」
こうして、ミツコさんを虜にした
「うずめ」はスクスク成長し、今
では、膝の上でノビノビ くつろぐと
頭や足がはみ出しそうになる。
そんなときは、ミツコさんが、そっと
手を添えて支え、その甘い
シチュエーションにトイレへ行きたくても、
ついつい我慢してしまうそう...。
【何をされても、うれしくて可愛い...】
基本的に、いつもデレデレの
赤ちゃん言葉で褒めまくって
いて、「うずめ」が何をしても、
可愛い。
「ソファーで爪研ぎしたり、
ティッシュを箱からちぎり
出されたり、木でできたカゴをボロボロに
されたときは「あら! 素敵な
作品ね!」とか...、
うずめ先生の
最新作ですか?!?」
と、言ったりしちゃいます。
いたずらのはずなのに、
うずめが生み出したものだと愛しい
”作品”に思えてくるから
親バカですよね」
やんちゃな芸術家とパトロン
のように幸せな関係。お世話係
ミツコさんと国王の一人娘の
お姫様「うずめ」という設定で話
かけてしまうこともあるらしい。
猫と暮らすようになって
驚いたのは、喜怒哀楽がわかりやすい
こと。
ミツコさんが出かける準備
をすると、不機嫌になり、かえって
くると、怒りと喜びが混ざった
感じでずっと、無言でべったりくっつき
虫になるうずめ。
家にお客様が
来ると、警戒して隠れるのに、
お客様が帰ると、べったり甘えモード
になる姿に、自分がうずめに
とって唯一の心を開ける家族なのだ
と実感した...。
【この子がいるから、頑張れる...】
とはいえ、「うずめ」を、
しかってしまったこともある。
甘噛みが、エスカレートして
本噛みされ、
「ダメだと、言っているのに、
わからないの!?」
と、強い言葉をかけて
しまったときは、遊び疲れて眠る
「うずめ」に、生まれたばかりのこんな
小さな子に、
わかるわけないのに、
こんなに可愛い子を、叱りたくない
のにと、自己嫌悪と罪悪感で
反省したそう...。
猫は、きれいさっぱり水に
流してくれても、つい自分を責めて
しまう気持ち、わかりすぎる!
「この子が居るから仕事を
頑張らなきゃと思うし、この子と一緒
に痛いから、自分も健康でいなく
てはと思うようになりました。
私に全幅の信頼をよせてくれる
「うずめ」にとって、一生その信頼に
値する存在でいたいなと重います」
ミツコさんの尻に敷かれっぷり
にも共感があふれるが、「うずめ」の
愛情と信頼もまた、いじらしくて
たまらなく可愛い。
そんな相思相愛の
名コンビがどんなチャーミングな
エピソードを届けてくれるのか、
これからも目が離せない...。
「Mitsuko」
漫画家、イラストレーター。
静岡県出身。女性ファッション誌
『with』(講談社)
公式サイト「with online」で婚活に奮闘する
20大の4人の女性を描いた
「ピーナッツバターサンドウィッチ」
が人気を呼びテレビドラマ化。
では猫から料理、旅行まで幅白い
テーマで作品を発表している。
x(Twitter)
@sheepmandonuts
Instagram 3 2 5
備考:この内容は、
2024-1-1
発行:辰巳出版
「猫びより」
より紹介しました。
一部、誤字脱字語色の
多い点、お詫び申し上げます。