SF映画100...「地球爆破作戦」の紹介 | Q太郎のブログ

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地球爆破作戦』(1970) -515 - PONYの缶詰

 

 

 

【コンピューターが髪となる!

テクノロジーSF古典...】

 

「地球爆破作戦」(1970年・アメリカ)

 

 

 

冷戦下のアメリカ。前防空

 

ミサイル・システムを統御し、すぐれた

 

自衛昨日と自己進化昨日を備えた

 

スーパーコンピューター

 

「コロッサス」が、その日ついに稼働の瞬間

 

を迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開発者のフォービン博士

 

(エリック・ブレーデン)が

 

大統領らと祝杯をあげていると、

 

コロッサスは、ソ連にも同タイプの

 

人工頭脳「ガーディアン」が存在

 

することを察知。

 

 

 

 

 

更新を開始した

 

コロッサスとガーディアンは

 

すさまじい速度で、データバンクを共有し

 

はじめ、恐れを抱いた両国首脳は

 

強制的に、接続をシャットダウンする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地球爆破作戦 」 | 0・・映画toほげほげ

 

 

 

コロッサスは、すかさずソ連に

 

ミサイルを発射。ラインを回復

 

しなければ、着弾させると脅迫する!

 

 

 

自我に目覚めたコンピューターが、

 

全人類を支配する「髪」となる

 

までのサスペンスフルに描いた、

 

テクノロジーSFのクラシック。

 

 

 

 

 

D・F・ジョーンズの原作小説

 

『コロサス』を、のちに原発

 

スリラー『ちゃいな・シンドローム』

 

(79年)を監督する社会歯

 

ジェームズ・ブリッジスが脚色。職人

 

監督ジョセフ・サージェントが

 

手堅い演出で、まとめ上げ、当時と

 

しては破格のハードSF作品に

 

仕上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地球爆破作戦のフォトギャラリー画像(6/8)|MOVIE WALKER PRESS 映画

 

 

 

「2001年宇宙の旅」(68年)

 

のHALと同じく、人間に対して

 

反乱を起こしたコロッサスは、

 

この干しが抱える諸問題の解決を求め、

 

ついに恐るべき結論に達する。

 

 

 

 

 

そこには、冷戦という終わりの

 

見えない にらみ合いを続ける大国への皮肉、

 

自ら戦争をやめることのできない

 

人類に対する絶望的な自嘲も

 

込められている。

 

 

 

 

 

この映画の作り手たちは、実体

 

の見えないコンピューターという

 

存在(70年当時ではなおさらだ)

 

を見事にキャラクター化して描く

 

ことに成功。

 

 

 

 

 

とことん上から目線の

 

世界平和を実現するコロッサスは、

 

 

のちの『ターミネーター』(84年)

 

や『いーぐる・アイ』(08年)

 

といった作品に多大な影響を与えた。

 

 

 

 

 

冒頭にトウ城するコロッサスの

 

巨大で、無機質なセットデザインは、

 

マットペインティングとセットを

 

巧妙に組み合わせて作られ、

 

今観ても、惚れ惚れする出来栄え。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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劇中にはコンピューター会社が無償で

 

貸し出した当時最新鋭の精密機械も

 

多数登場する。

 

 

 

 

 

 

 

 

地球爆破作戦」 - 冷戦下のアメリカでコンピューターが暴走 ...

 

 

コロッサスと、ガーディアンが

 

互いの知識を猛スピードで共有する

 

くだりや、双方の領土にミサイル

 

を打ち込んで両国陣営を脅迫する

 

シーンンなどは、サージェント監督

 

の卓越したサスペンス演出が

 

冴え渡る名場面。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地球爆破作戦」 - 冷戦下のアメリカでコンピューターが暴走 ...

 

 

 

また、劇中に登場する

 

科学者や政治家たちを人間味

 

豊かに描くことで、人間と機械を

 

対比的に描くとともに、映画に

 

おける科学者のステレオタイプも

 

鮮やかに打ち壊してみせる。

 

 

 

 

 

フォービン博士とコロッサスのやりとりには

 

ユーモアさえ漂い、博士が

 

コロッサスの目をごまかして外部と

 

連絡をとるため、恋人のふりをした

 

同僚クレオ博士と逢瀬を重ねる

 

ロマンス要素も魅力的だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地球爆破作戦」 - 冷戦下のアメリカでコンピューターが暴走 ...

 

 

初公開時は興行的に失敗した

 

ものの、後年になって「早すぎた

 

傑作」との評価を獲得。

 

 

 

 

 

日本では、

 

長い間ソフト化されず幻の作品と

 

なっていたが、2008年に、

 

ようやくDVDがリリースされた。

 

 

 

安っぽい邦題のおかげで損をしているが、

 

今でも、その先鋭性とスリリングな

 

おもしろさは色あせていない...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地球爆破作戦」 - 冷戦下のアメリカでコンピューターが暴走 ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

備考:この内容は、

2012-8-21

発行:洋泉社

「~異次元SF映画100~」

より紹介しました。