【飼い猫の高齢化で、問題化している老猫介護...】
昔のネコの平均寿命は7～8歳。
これは、栄養バランスの整った
キャットフードが、普及する前の
ことで、ネコが本来必要とする動物性タンパク質が、
不足していて、しかも塩分が強い、人間の
残り物を食べていたせいだろう...。
だが、これはあくまで
平均寿命であり、
中には「築地で出る生き魚の
残りを每日もらい、20年元気で生きた」
という半野良猫の話もある。
キャットフードを食べて、進んだ医療の恩恵を
受けている現代の飼い猫は、室内飼いの場合
12～15年前後は生きると言われている。
これも、あくまで平均寿命だが...。
最近は、20年生きるネコも、
珍しくなくなってきている。
しかし、飼い猫の高齢化が進むに連れて、昔は
まったく考えもしなかった問題も起きている。
それは、老猫介護だ。
身体が衰えて、トイレで、
排泄ができなくなる。
足腰が弱り転倒事故などが
増える。
意味もなく大声でなく、徘徊する、
エサを何度も欲しがるなど、
いわゆる痴呆（認知症）が始まり、
飼い猫から目を離せない状態に
なることも...。
こうした事情に合わせて、老猫介護のノウハウも
少しずつ広まり、それを、サポートする
商品の開発なども進んできている。
もちろん、苦労もあるが、少しでも長く飼い猫と
過ごせることは、
飼い主にとって、何よりの喜び、
老猫ケアについて学んでおき、
いざというときに備えよう...。 
備考：この内容は、
平成22-6-30
発行：日本文芸社
監修者：竹内徳知
発行者：友田満
「学校で教えない教科書・
面白いほどよくわかる
ネコの気持ち」
より紹介しました。