【年間ランキング2位以下が、
熾烈なバトルを展開...!】
最終戦は、金曜日から
荒れ模様、日中と夜間の
極端な温度差で、誰もタイヤの
状況チェックを、やりきれた
者はいなかった。
誰もが、走行距離を
稼ぎたいのだが、多くの
チームで、新人ドライブチャンスの
規則を消化するためには、
レギュラードライバーが、「P1」で
新人にステアリングを譲った。
これで、レースに向けて貴重な
テストマイレージを失った。
そして、レギュラーが戻った
「P3」では、サインツと、
ヒュルケンベルグがそれぞれで
アクシデント。
これで、赤旗が出てしまい、
連続走行テストに、
さらに水をさしてしまった。
多くのチームが、セッティングと
タイヤの選択に答えが
得られず、結果的にレースは、
多くのギャンブル要素を含んで
スタートが切られた...。
スタートから各所での
激しい、つばぜり合いがあった。
もちろん、チャンピオンシップの
ポジションを決める重要な
レース。
例年なら最終戦では
多くの可能性は消滅していて、
消化試合に近いのだが、
今シーズンのチャンピョンシップは、
フルスタッペンを除けば、
最終戦アブダビGPに至っても
ドライバーとコンストラクター
双方で、順位の変わる
可能性が多く、チームもドライバーも
綿密な作戦と、アグレッシブな
アタックが展開された...。
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レースは、スタートから
激しく、特に2番手
ルクレールのマックスへの
アタックは熾烈だった。
スタートラップの
各コーナーで攻防が
繰り返されたが、フェルスタッペンは、
巧みなディフェンスで、
ルクレールのアタックを制し
トップを●守。
レースは、そのフェルスタッペンの
独走で幕を閉じたのだが、
その裏には、コンストラクターを、
僅差で争うメルセデスと、
フェラーリの攻防凄まじく、
ルクレールがポイント
計算を行い、5秒ペナルティを
持つペレスに2位も座を譲り。
4位を走るラッセルを上位に
行かせない作戦まで行った。
結果的にメルセデスに、
わずか3点差で3位に甘んじるも。
終盤に見せたフェラーリ復活の
兆しはファンを魅了した。
また、そのルクレールも
加わるチャンピョンシップの
4番手争いは、アロンソがレースで
7位に食い込んだことで、
何と、ルクレールと、同点の
206点。
しかし、同点の場合は、
”表彰台回数の多いものが勝ち”
規則によってチャンピョンシップ
4位のアロンソ、同点5位に
ルクレール。
実際の交戦は、
なくともサーキット上で
激しい順位争いが行われていた...。
備考:この内容は、
2024-1-10
発行:講談社
「ベストカー」
より紹介しました。