今回、インタビューした8人の
フランス女性たちに、同じ質問をしました。
「「エレガンス」と「自立」は、両立しますか?」
ここで言う「エレガンス」とは、
上品な美しさ。
「自立」とは、仕事での活躍、
キャリアアップなどを指します。
昔に比べれば、ずいぶん自由な
ファッションを、楽しめるようになって
きたとはいえ、今なお 日本では、
仕事の場面で、女っぽさを感じさせる
ファッションや、振る舞いは、
タブー視される
傾向にあるようです。
仕事で成功したかったら、
女っぽさを切り捨てたり、
封印したりしなくてはならないのが、
暗黙の了解...
つまり、エレガンスと
自立の両立が難しいとされていると、
思ったからです...。
8人のフランス女性たちの答えは、
すべて「Oui ウィ~(はい)」。
それぞれに、忙しい毎日を送りながらも、
決しておしゃれを、ないがしろに
することはないと、答えてくれました。
「エレガンスは、自立のための 1つの
姿勢だと思います」
と、言うのは、ファッションデザイナーの
ヴァネッサ・ブリューノさん。
2つは、ナチュラルに共存するものだと
言うのです...。
ロンシャンで、アーティスティック・
ディレクターとして活躍するソフィ・
ドゥラフォンテーヌさんは、
「働く女性が、自分に注意を払うことは、
他者とのコミュニケーションの
ひとつです」
と、言います...。
女性たちの言葉から、エレガンスは
外見だけでは 測れないという真実が
見えてきます。そう、エレガンスとは、
自分への気遣いそのもの。
おしゃれに 自分らしさを追求する。
だからこそ、エレガンスだと、
言えるのでは ないでしょうか...?
備考:この内容は、
2011-7-5
発行:講談社
著者:滝川クリステル
「恋する理由」
より紹介しました。