【守備範囲の広い韋駄天アメリカン】
DS11 二面性のある乗り物
私は、最近とみに、大きい重いバイクに
乗るのが、おっくうだとは、前にも
書いた。主な原因は、立ちゴケへの
気遣いである。
確かに、大排気量車の
圧倒的な大出力が生む、胸のすく
加速ぶりや、低中速域での余裕満点な
極太トルクは、大きな魅力だ。
だが、近ごろの大排気量スポーツ
バイクのシートは高くなり、旧型
日本人の体格の私は、つま先立ちのまま
での、信号待ちや、Uターンを強いられる
ことが多い。停車中の移動も、
立ちゴカすものかと、気を遣いながら
貧弱な体力で、格闘するなどと考える
だけで面倒だ...。
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【街なかを流すことに徹した造り込み】
DS4 バランスのよさと独自性
ドラッグスター=DS4に乗るのは、
もう何度目だろう? 最初に接したのは
'96年のデビュー時。そのときに
感じた印象は、今も強く残っている...。
ドッラグスターは、アメリカンで
ある。それはその、スタイリングが
物語っている。
できるだけ、低く低く
あることを求めて、造られた車体は、
スリムで前後に長く、寝かされた
フォークなど、どれもがアメリカンバイク
であることを目指している。
初めてドラッグスターを観た時、
それらが、スタイリッシュにまとめ
られ、非常にカッコいいバイクだと
思った。しかし、それ以上に感じる
ところはなかった。カッコだけの
バイクなんであろう、と...。
備考:この内容は、
平成11-6-15
発行:八重洲出版
「motor cyclist」
より紹介しました。