フランス女性のお洒落は、外見や香り
だけではありません。
ランジェリーにも、高い意識を持っています。
表面的には、目に見えないものに、
おしゃれをするのは、
女性としての緊張感を維持できますし、
自分のためにも、
そして大切な人のためにも欠かせない。
いかにも彼女たち らしい価値観です。
私にとっても、以前からランジェリーは、
とても大切なものです。
ランジェリーは、不思議なもので、気に
入っているものをつけるだけで、
ワクワクするもの。大げさかも知れませんが、
女性の本能を目覚めさせる
だけの力を、持っていると思うのです...。
もちろん、これは下着だけの効果では
ありませんが、それぐらいの心意気で
毎日を過ごしていたら、ステキな女性に
なれるのでは、ないでしょうか?
だから、そうでもないときにでも、
心地よいだけではなく、見た目にもきれいで
自分の価値を高めてくれるランジェリーに、
こだわりたいと思うのです。
時代が変わったとはいえ、
日本ではまだまだ、
「下着=見えないもの」という意識が、
根強くあるような気がします。
フランスのランジェリーブランドには、
色や形のバリエーションは、
もちろん、
上質な素材にレースをあしらった、
ため息が出るほど、美しいものが
たくさんあります。
これなら、ちらっと
見えたときにも、ふと女性らしさを
感じさせるでしょうし、
何より女性らしさを
保つための、「矯正力」を
持つのではないかと思います。
それだけではありません。
フランス女性たちは、
着こなしによっても、
きちんと下着は使い分けています。
ランジェリーは、肌の一部であり、
ファションの一部、
フランス女性にとっては、
絶対に、ないがしろにできない
アイテムなのです...。
ちなみに、
フランスでは、ランジェリー
ショップを一緒に訪れる
カップルをよく見かけます。
日本の常識では、
考えにくいことですが、
カップルで下着を選ぶことは、
フランスでは、
とても自然なことなのです。
また、
男性が女性に、ランジェリーを
プレゼントすることも、
珍しくありません。
愛する男性のために、
女性らしくありたい。
愛する女性には、いつまでも
女性らしくあってほしい。
いかにもフランス的と、
言えるのではないでしょうか...。
備考:この内容は、
2011-7-5
発行:講談社
著者:滝川クリステル
「恋する理由」
より紹介しました。