仲のいい老夫婦は、いいものです。
しかし、果たして、どのくらいの夫婦が、そんな老境に
到達できるのでしょうか? 新婚さんも、初々しくて、
いいもんです。で、めでたく、結婚記念日を
迎えるわけですが、1周年の、その日を、
「紙婚式」と言うとか...。
以下、ちょっと、並べてみましょう。
2年目...綿(もしくは藁)婚式、
3年目...革婚式、
4年目...花婚式
5年目...木婚式
6年目...鉄婚式
7年目...銅婚式
8年目...青銅婚式(もしくは、ゴム婚式)
9年目...陶器婚式
10年目...錫婚式(もしくはアルミ)
11年目...鋼鉄婚式
12年目...絹婚式
13年目...レース婚式
14年目...象牙婚式
15年目...水晶婚式
20年目...磁器婚式
25年目...銀婚式
30年目...真珠婚式
35年目...珊瑚婚式
40年目...ルビー婚式
45年目...サファイア婚式
50年目...金婚式
55年目...エメラルド婚式
60年目...ダイヤモンド婚式
65年目、70年目、75年目も、すべて、
ダイヤモンド婚式と、言うんだそうな。
ま、その辺が我慢の、
もとい、
寿命の限界でしょう...。
「海海海海海」と、海を5つ書いて、さて、
何と読む? 答えは、「アイウエオ」。いや、
ホントですって。
海女と書いて「アマ」、
海の豚が「イルカ」、
海胆が「ウニ」、
海老が「エビ」、
そして、海髪と書いて「オゴ」で、
それぞれの上の1字を、とると、
「アイウエオ」になるんです。
これ、昔は、常識だったそうで、試しに、近所の婆さんに、
聞いたら即答、いや年寄りは、侮れません。
日本の他に中国、台湾、韓国が、漢字を
使います。しかし、本家の中国人が、韓国を
訪れると、戸惑うと言います。中韓では、
漢字の字体も違うし、単語の意味も、かなり
異なると、言うのです...。
たとえば、ソウル駅の表示版にある
「到着」「改札口」「今日票」(当日券)は、中国式だと、
「到達」「検票口」「当日票」であって、
ソウル駅における中国人は、微妙な表情を
するんだとか...。
他に「観光」は「旅遊」とい
違いですからね。
かつて、私も、ソウルや、台北を訪れた
ことがありますが、どこへでも、ひょこひょこ
出かけるので、道に迷います。そんな時、
どうするか? 年寄りに、尋けばいいんです。
それは、見事な日本語が、返ってきて、気がつけば、
「大飯店(ホテル)」に「到達」してるんです。
そんな、日本語使いの名手も、徐々に、その数を、
減らしつつあります。今なら、まだ
間に合いますよ...。
「上様」と、ウケトリ(領収書)に、書いて
もらうことがありますね? あえて「立川様」と、
固有名詞に、してもらうこともありますが、
「上様」は、ウエサマではなく、
「ジョウサマ」と、読むのが正しいんだそうな...。
上得意様、上客様が、その始まりで、「ウエサマ」
と、言えば、時の将軍様のこと。
ウエサマが、いない時代になって、初めて、
「ウエサマ」と、
読むことが、許されたのです...。
と、誰かが、言ってました。
してみると、将軍様が、世襲制で、ずうっと、
居続けるから、「来た挑戦」では、いまだに
「上様」を「ジョウサマ」と、読んでいる?
大根は、おろして食う。大根おろし。
つまり、役を降ろされるのが、「大根役者」。
この、解釈は、間違っているそうです。
大根は、消化もよく、食べても当たらない。
当たらない芝居に出るのが、大根役者と、
言うんだそうな...。
では、当たる役者を、何と言うか?
「フグ役者」
三田村邦彦が、そんなボケを、
かましてました...。
備考:この内容は、
2009-8-20
発行:光文社
著者:立川談四楼
「もっと声に出して笑える日本語」
より紹介しました。